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【栃木】

不審者から子ども守る!! 川崎事件受け佐野市と県、警察が連携

催涙スプレーで不審者に対抗する運転手役の佐野署員(左)

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 川崎市でスクールバスを待っていた児童らが殺傷された事件を受け、佐野市は二十五日、スクールバスの運転手や幼稚園・学校関係者らを対象にした緊急の不審者対応訓練を市内で行った。県、佐野署が全面協力した県内初の本格的な訓練で、約五十人が参加し、不審者から子どもを守るすべを真剣な表情で学んだ。 (梅村武史)

 川崎の事件では未然に防ぐ難しさが指摘されたことから、訓練では、子どもを取り巻く大人が日ごろ注意を払い、不審者の早期発見と迅速な通報に努めるとともに、子どもを早く逃がすことに重点を置いた。具体的な内容は、さまざまな場面を想定した防犯訓練を実施してきた県がノウハウを生かして提案した。

 スクールバスを使った模擬訓練は、ナイフを持った不審者がバス停に現れたと想定。運転手が児童や保護者を素早く車内に導き、ドアを閉めて安全を確保するまでの流れを確認した。参加者は署員らの実演を見てから、一部を実践。身近にある防犯ブザーや催涙スプレーを使った撃退術や簡易護身術、一一〇番通報の要領なども教わった。

 参加した小学校のスクールバス運転手、長島俊明さん(74)は「一刻も早く子どもを逃がすことが第一ですね。佐野でも起きるという危機感を持って仕事をします」。

 通報を模擬体験した地元の幼稚園教師、白石由香里さんは「初めての一一〇番でドキドキしたが、(県警通信指令課員の)落ち着いた応対でなんとか答えられた。次はうまくできそう」と話した。

 佐野市の毛塚敏夫危機管理課長は「少子化による学校の統廃合でスクールバスを利用する子どもは増える傾向にある。今回の訓練をきっかけに防犯意識が高まればいい」と話した。市は今後、催涙スプレーのスクールバス装備を推進する方針という。

 佐野署生活安全課の高山寛之課長は「いつ子どもが襲われてもおかしくないという危機意識を持つ」ことの大切さを訴えた。

 県は自治体の要望に応じて今後も訓練に協力する方針。くらし安全安心課の担当者は「子ども自身が身を守る訓練もやっていく」と話していた。

スクールバスの運転手ら50人が参加した不審者対応訓練=いずれも佐野市で

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