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【栃木】

<つなぐ 戦後74年>平和への思い 新たに 宇都宮で県戦没者追悼式

正午の時報に合わせ、黙とうする人々=宇都宮市で

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 県戦没者追悼式が十五日、宇都宮市の県護国神社であった。暑く、強い日差しが降り注ぐ中、遺族ら約二百六十人が出席。令和最初となる終戦の日に、平和への思いを新たにした。 (北浜修)

 県戦没者合同慰霊祭執行委員会が主催。同委の名誉会長として福田富一知事が出席し、「私たちは先の大戦から学びとった教訓を心に刻み、恒久平和を願い、全ての県民が幸せな生活を営むことができる社会とするよう努力してまいる」と追悼の言葉を述べた。

 会場には、東京都内で開かれた政府主催の全国戦没者追悼式を中継するラジオ放送が流された。正午の時報に合わせて、出席者全員が黙とうした。

 終了後、一部の遺族が取材に応じた。毎年参列しているという野木町の男性(86)は、太平洋戦争末期にニューギニアで叔父=当時(22)=が戦死した。子供のころ一緒に遊んでくれた姿を思い出すといい、「戦後になって、家族に戦死の知らせがきた。遺骨も何もなかった」と振り返った。

 終戦から七十四年。日本を取り巻く国際情勢の変化や世界の現状などを見て、男性は「だんだんときなくさくなっている」と危惧した。その上で「今度戦争が起きたら全てが一発で終わってしまう。平和の尊さをいまの若い人たちには分かってほしい」と静かに語った。

 別の野木町の男性(81)は、一九四二年に父親がソロモン諸島の海域で戦死した。「家族には書面で知らされただけ。魚雷の攻撃を受けたということで遺体も何もなかった。戦争はしてはならない」と話した。

 

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