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【栃木】

地獄変相図を御開帳 足利薬師堂 閻魔大王など11幅

浄玻璃鏡を手にして閻魔大王を補佐する小野篁の姿を指摘する中島太郎さん=足利市で

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 足利市月谷町の薬師堂で十六日、地獄変相図の御開帳が行われた。年に二日、地獄の釜のふたが開くとされるやぶ入りに合わせて開かれ、お盆休みで帰省した親子連れらを楽しませていた。

 地域に伝わる地獄変相図は高さ一メートルほどの掛け軸計十一幅。閻魔(えんま)大王、変成(へんじょう)王、五道転輪(ごどうてんりん)王など地獄の裁判官十王と、亡者を救う側の地蔵菩薩(ぼさつ)一幅からなる。

 十王は作者不明で江戸時代前〜中期の作。地蔵菩薩は幕末の地元絵師玉春(ぎょくしゅん)の作という。

 歴史研究者で会場の解説を担当した中島太郎さん(55)は、閻魔大王を描いた一幅に足利学校創建説がある平安貴族、小野篁(たかむら)の姿を指摘する。「亡者の生前の悪行を映し出す浄玻璃鏡(じょうはりのかがみ)を持って左に立っている。昼は朝廷に出仕し、夜は閻魔裁判を補佐していたという奇怪な伝説があります」と話していた。

 御開帳の釜番(世話役)を務めた堀江友治さん(67)は「江戸時代から続く地域の催し。末永く続けていきたい」と話していた。 (梅村武史)

 

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