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【栃木】

ウォーホル、ダリなど一堂に 足利市立美術館「浅川コレクションの世界」展

ウォーホルの自画像を前に入手時の思い出を語る浅川さん=足利市で

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 アンディ・ウォーホル、サルバドル・ダリ、藤田嗣治らによる国内外の名作を展示する企画展「浅川コレクションの世界−創造へともなう眼(め)」が足利市通二の市立美術館で開かれている。半世紀にわたり銀座周辺で画商を務めた浅川邦夫さん(86)の個人コレクション。このほど同館に寄贈されたことを記念して催された。全寄贈作品は七百二十一点で評価額は三億円に上るという。今回はえりすぐりの百五十点を展示している。十月二十日まで。 (梅村武史)

 福井県出身の浅川さんは、東京・日本橋の南画廊で一九五六年の開業時から十二年勤めた後、独立。銀座で画廊春秋を三十五年間、経営した。コレクションの多くは画商という仕事を超えて好きで手に入れた作品という。

 浅川さんは「自分の眼にかなった作品をばらばらにしたくなかったので、公的施設に寄贈することにした。足利の美術館を選んだのは人の縁」と話す。同市出身の美術家、遠藤昭さんとの親交を通じて同美術館と交流があった。

 ウォーホルの自画像(制作年不詳、シルクスクリーン)は、都内のある画廊でポスターの束の中から見つけた。「千円だった。今なら数百万円の値がつく」と浅川さんは笑う。

 展示作品一点一点に浅川さんの思いが一筆添えられ、興味深い。ダリの作品「ポエムズ・シークレッツ」(一九六七年、エッチング)には「高校のころ、ダリが一番すきだった」。藤田嗣治の「アフリカの子供」(一九三〇年ごろ、エッチング)には「美人画ならすぐ売れたのだが」など。

 その他、アルベルト・ジャコメッティやジョアン・ミロ、梅原龍三郎ら。作家として著名なヘンリー・ミラーのリトグラフや、ヘルマン・ヘッセの水彩画もある。

 片柳孝夫館長は「現代美術を代表する作家たちの名品が一堂に鑑賞できる。地方の美術館としては希有(けう)な企画」と胸を張った。

 九月二十一日午後二時から浅川さん本人による講演会もある(定員あり、要事前申し込み)。

 開館時間は午前十時〜午後六時。月曜休館(祝日は開館し翌日休館)。入館料は一般七百円、高校・大学生五百円、中学生以下無料。問い合わせは同館=電0284(43)3131=へ。

 

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