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【栃木】

毒ガス!60人逃げ遅れ 栃木市でテロ想定訓練

毒ガスが充満するコンサートホールを想定し、防護服で救護活動する消防隊員ら=栃木市で

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 コンサートホールに毒ガスがまかれ、60人が逃げ遅れた−。重大なテロの発生を想定した県南地区合同の集団救急搬送訓練が20日、栃木市岩舟町静の市岩舟文化会館コスモスホールとその周辺であった。栃木、小山、佐野の3市消防本部に県警機動隊、独協医科大病院関係者など150人超が参加し、同地区としては過去最大規模の訓練となった。 (梅村武史)

 この日、ラグビーワールドカップ日本大会が開幕し、来年は東京五輪・パラリンピック、二〇二二年には県内で国民体育大会も予定されている。県内を訪れる外国人観光客も急増している中で多数の人を集める催しがめじろ押しの時期を迎え、市民や観光客らの安全確保に向けて災害対応能力を高めようと、今回、大規模テロを想定した広域訓練が企画された。

 犯人の若い男が約五百人の鑑賞者で埋まったコンサートホールに毒ガスを散布し、刃物を振り回して暴れ、最後は自殺を図ったという想定。会場に取り残された人々を救うため、栃木市消防署特別救助隊員らが防護服を着用して突入するところから訓練が始まった。

 「テロの可能性あり」と県警機動隊に応援要請。県広域消防応援等計画に基づき、佐野、小山両市の消防隊員が順次駆けつけ、県ドクターヘリも到着する。救護では負傷者の身元確認、トリアージ、病院搬送と、決められた手続きを迅速にこなしていた。

 訓練を指揮した栃木市消防署の栗田誠副署長(55)は「情報伝達の滞りや救急車不足など、訓練を通じて課題や反省点が見つかった。いつテロが起きても対応できるよう、日ごろから意識を高めて備えていきたい」と話していた。 

 

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