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【栃木】

外来カミキリの被害、県南部で拡大 小山でも樹木食い荒らし

クビアカツヤカミキリ(いずれも県提供)

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 国が特定外来生物に指定する昆虫クビアカツヤカミキリによる樹木の被害が、県南部で拡大しつつある。県によると、これまで足利、佐野、栃木の各市で被害が確認されていたが、二〇一九年度は小山市へと広がっており、県は市町など関係機関と連携して対策を進めることにしている。 (北浜修)

 県によると、サクラやモモなどの樹木が食い荒らされるといった被害は今年七月末のまとめで、九百四十八本に及んだ。前年度末の七百四十三本から二百五本(27・6%)増えており、今年六月には小山市でも被害が確認された。

 県によると、足利市の渡良瀬川土手付近で一六年七月、クビアカツヤカミキリの成虫が県内で初めて見つかった。一七年六月には足利、佐野両市で、一八年十一月には栃木市で、それぞれ樹木の被害を確認した。本年度に入り小山市でも確認している。

 県はホームページで、クビアカツヤカミキリの特徴や生態、被害状況、見つけた場合の防除方法などを掲載。幼虫が樹木の内部を食べる際に、木くずとふんが混ざったひき肉状のフラスと呼ばれるものを樹木の外に排出するといい、成虫やフラスを見かけたら市町や県に知らせるよう呼び掛けている。

 県自然環境課は「(被害拡大を)完全に封じ込められてはいない。拡大しないよう早期発見、対策に努める」としている。

<クビアカツヤカミキリ> もともと中国や台湾、朝鮮半島、ベトナム北部などに生息する。体長は成虫で2.5〜4センチ。全体的に光沢のある黒色で、胸部が赤いのが特徴。成虫はサクラ、モモ、スモモ、ウメなどの樹木に産卵する。幼虫が樹木の内部を食べて、成虫になる。食い荒らされると、枝が落ちたり木が倒れたりして人々や農作物に被害が出る恐れがある。海外からの木材やコンテナなどに紛れ込み、国内へ入り込んだとみられる。

樹木の内部から排出されたフラス

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