東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 栃木 > 記事一覧 > 12月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【栃木】

台風19号に負けない 被災者に温かい年の瀬を

◆芸術家10人チャリティー展、きょう開幕 宇都宮「もみじギャラリー」

作品を手にする小楠さん(左)と大月さん=宇都宮市で

写真

 宇都宮市の東武宇都宮駅に近い「もみじ通り」に今秋オープンした「もみじギャラリー」で7日から、市内を拠点に活動する10人の作家のチャリティーアート作品展が開かれる。18日まで。売上金の一部は、台風19号で被害が大きかった宇都宮、栃木、佐野各市などに、義援金として贈られる。クリスマスやお正月を控え、作品展のスタッフは「被災者に、少しでも温かい気持ちになってもらえたら」と話す。(原田拓哉)

 新たな店舗が進出するなど、にぎわいを取り戻している「もみじ通り」。ここにマンションを所有する相良多佳子さんが「芸術活動支援の場になれば」と、一階の空き店舗をギャラリーに改修した。

 オープンが十月十五日と、台風被害と重なった。県内各地で多くの被害があり、年末を控えたこの時期にチャリティーをすることになった。マンション在住で、太陽とヒマワリをモチーフにする「ハッピー太陽画家」として創作を続けるアクリル画家小楠アキコさんが、仲間などに呼び掛けた。

 作品展には、陶芸、アクセサリー、アクリル画などさまざまなジャンルから、計百二十点が出展される。

 大月麗夢さんはフェルトアート作家。五年前に交通事故で大けがを負い、作業療法で羊毛フェルトに出合った。医師や看護師向けの医療雑誌の表紙も飾っている。ミュージシャンをテーマに数多くの作品を手掛けロック歌手などを描く。来年二月には、同ギャラリーで個展を計画している。

 市内でも人気の似顔絵画家として知られる小林隆則さんは、陶芸作品などを出品する。期間中の十四、十五日は、会場で来場者の似顔絵も制作するという。

 相良さんも自宅の庭に咲いていたクリスマスローズなどを使った、この時期ならではの本格的な押し花作品を出品する。

 初期のヒマワリの作品などを並べる小楠さんは「和風から現代ポップまで幅広い作品で埋まり、見ているだけでも楽しめます」と呼び掛ける。八日は休み。入場無料。

◆足利で恒例の「ふいご祭り」 昔ながらの鍛錬披露

トン、テン、カンと軽快なリズムで鉄をたたく鍛錬者ら=足利市で

写真

 「トン、テン、カン」とテンポの良い金属の音が響く。鉄工の仕事に携わる人々の安全と繁栄を祈願する年に1度の大祭「ふいご祭り」が6日、足利市福富新町の鉄工団地内にある金山神社で開かれ、古式にのっとった伝統の鍛錬式が行われた。(梅村武史)

 足利鉄工業協同組合、足利鉄工団地協同組合主催。神社には鉱山、金属業をつかさどる金山彦命(かなやまひこのみこと)がまつられており、100人近い関係者が儀式を見守った。

 風を送る鞴(ふいご)(吹子)で火を起こして、1500度のコークスで焼いた鉄棒に、白装束に身を包んだ鍛錬者たちが交互にハンマーを打ち付けた。真っ赤になった鉄棒は直径7センチの輪の形に加工され、代々続く輪の列に連ねて奉納された。

 地元の梁田小の児童46人が熱心に見学しており、4年生の上村昂暉(こうき)君(10)は「打ち付ける音がすごくて迫力があった。いつか自分もやってみたい」と話していた。

 足利鉄工業協同組合の荻野光一理事長(61)は「長引く鉄鋼不況に加え、今年は台風19号で被害に遭った組合員もおり、大変な1年だった。来年こそ、という願いを込めて臨みました」と語った。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報