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【栃木】

大寒に引き立つ甘みと香り 寒ざらしそば奉納 栃木市の出流山満願寺

出流山満願寺の本堂前で丹念に奉納そばを打つ職人=いずれも栃木市で

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 大寒(だいかん)の20日、台風19号の爪痕が残る栃木市出流(いずる)町地区の古刹(こさつ)・出流山満願寺で、地元のそば店主や市民らが参加して寒晒(かんざら)しそばの奉納が行われた。そば職人らは滝行と護摩で今年1年の繁栄を祈り、奉納そばを打った。地元は周辺の道路が所々、封鎖された状態で台風19号の爪痕が残っている。出流観光会の石山英男会長(50)は「被災に負けず、頑張っていきたい」と強調した。 (梅村武史)

 昨秋、収穫した新そばの実を凍るような清流に数日間、さらしてアクを抜き、寒風で乾燥させたのが寒晒しそば。雑味が抜け、ほのかな甘みと豊かな香り、まろやかな味わいがあると評判で同地区の名物となっている。

 早朝、境内にある高さ五メートルの不動の滝の前に集まった白装束のそば職人ら約二十人は、順番に滝の下に飛び込み、冷たさに耐えながらお経を唱えた。

 周辺にはうっすらと湯気が浮かび、厳粛な空気が流れていた。

 続いて本堂前で奉納そば打ちを披露したのは、滝行で身を清めたそば職人の一人、「純手打ちそば岩本屋」の店主、岩本康浩さん(41)。「仲間の代表として一年の商売繁盛を願いながら一生懸命打った。身が引き締まる思いでした」と満足そうに振り返った。

 滝行と奉納の儀式は、地元のそば店などで組織する出流観光会が地元のPRを兼ねて行っており、今年で十二年目になる。

 寒晒しそばは同会加盟のそば店などで二月末ごろまで提供される。

滝行で身を清めるそば職人ら

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