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【栃木】

ウズラ文化 栃木に 宇都宮の市民団体 ふんの肥料、販売拡大へ

肥料を袋詰めする刈谷さん=真岡市で

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 宇都宮市の市民グループ「生きがい創造舎」が、県内唯一のウズラの卵を生産している養鶉(じゅん)場「海老原うずら」(真岡市)と連携し、排せつされたふんの肥料を商品化し、本格的な販売に乗り出した。代表の刈谷吉見さん(59)は「鶏ふんより高い肥料成分があるとされており、有効利用することで価値を高めたい」と力を入れる。 (原田拓哉)

 海老原うずらは、一九七一年に創業し、現在、約八万羽を飼育している。養鶉は、静岡、愛知県などが盛んだが、全国的に減少傾向が続いている。

 海老原うずらから排せつされる一日一トンほどのふんは、一部、生産農家が利用しているほか、大半は業者に処理を任せている。

 生きがい創造舎は、再利用を進めるため、石灰を混ぜて乾燥させた有機肥料「栃木のうずらフン」を開発、県の許可を得て二〇一六年に商品化に成功。家庭菜園などで主婦に気軽に手に取ってもらえるよう、三キロ詰め(税込み三百五十円)で販売を始めた。

 ただ、取り扱っているのは農産物直売所などに限られ、年間の出荷量は一・八トンにとどまっているのが現状。今回、隠れたウズラ文化を広めようと、生産農家向けも利用できる十キロ詰めを新たに加え、宅配も計画している。

 刈谷さんによると、鶏卵に比べ、ウズラの卵はタンパク質、鉄、ビタミン類などの含有量が高い。ふんも同様に鶏ふんに比べて栄養価が高いとされる。肥料を使用している生産農家からも「万能肥料になる」といった声も寄せられている。

 宇都宮市内で居酒屋「おかりや」を経営し、ウズラの卵十個を使った目玉焼きやオムレツ、本場の愛知ではお菓子感覚で親しまれている殻ごと串焼きなどの自慢のメニューを並べている刈谷さん。「ウズラ文化を栃木に根付かせたい」と意気込んでいる。

おかりやで提供されるウズラの目玉焼きと串焼き=宇都宮市で

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