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【栃木】

芳賀にかつてワイナリー 「お酒・おさけ・オサケ」展 町総合情報館

明治時代にあったワイナリーも紹介している会場=芳賀町で

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 芳賀町の酒づくりの歴史を振り返るテーマ展「お酒・おさけ・オサケ」が、町総合情報館で開かれている。遺跡から発掘された土器や古文書、民具、絵画などを展示。町内にかつてワイナリーがあったことも紹介している。三月二十九日まで。(原田拓哉)

 町内でのワイン製造は、一九〇一(明治三十四)年に、ワイナリー「下野産葡萄(ぶどう)合資会社」が設立され、スタートした。ブドウの栽培は明治初期から行われ、明治三十年、四十年代に最も盛んに生産された。

 ワインだけでなく、ブランデーも製造された。ワインの値段は並みの日本酒と同程度で、庶民にとっては、決して高根の花ということではなかったという。

 ただ、醸造技術が限られたことや、病害虫がはやったことなどから、明治四十年代には、製造が中止となった。

 テーマ展では、会社の帳簿類や、「海の幸」で知られる画家青木繁と恋人で町出身の画家福田たねの合作「ぶどうの木」が展示され、当時のブドウの収穫の雰囲気も伝わる。

 また、酒づくりは、縄文時代には既に行われていたとみられる。町内の遺跡からも、ヤマブドウを使い果実酒を造ったと推測される有孔鍔(ゆうこうつば)付土器が発掘されている。

 このほか、明治時代に地元に五カ所の日本酒の醸造所があり、盛んに酒づくりが行われていたことなどが分かる古文書なども紹介している。

 学芸員の直井祐紀枝さんは「ワイナリーが存在していたことは、地元でもほとんど知られていない。明治時代、西洋の文化を取り入れようと、地方でもさまざまな動きがあったことに触れてもらえれば」と話す。入場無料。原則月曜休館。

 

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