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【栃木】

<小森信道の東奔西走 自転車レース取材記>ツール・ド・とちぎ 簡素化開催は最善か

トップ選手たちがしのぎを削り合う舞台をプロスポーツというエンターテインメントにするには、ファンの存在が不可欠。1日でも早く、当たり前の風景が戻ることを祈っている=昨年3月のツール・ド・とちぎで

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 世界中で感染が広がっている新型コロナウイルス。日本国内でもいまだに終息する見込みは立たず、政府からも大人数が集まるイベントなどの自粛要請が出ている。

 その要請を受け、国内スポーツ界でも試合などの延期や限定開催などの措置が取られている。

 プロ野球は二十日の予定だった今季開幕を四月中の開幕を目指すとして延期。サッカーJリーグも開幕戦は行ったものの、その後は開催を延期している。一方、大相撲は春場所を観客を入れずに開催するなど、各競技団体が最善と思われる判断で対応している。

 私見だが、無観客開催よりも、延期の方が良い判断だと思っている。プロスポーツは「興行」であり、「エンターテインメント」。プロスポーツは、そこにファンがいなければ成立しない、と思っているからだ。

 二十日から開催される、国際自転車競技連合(UCI)公認の国際レース「ツール・ド・とちぎ」は、スタート・フィニッシュ会場および沿道でのイベント中止。また、同会場への一般の方の入場禁止、式典は関係者のみと、内容を簡素化して開催することが発表された。

 私自身は公式フォトグラファー、そしてメディアとして同レースを取材する予定だ。その立場があるので言うことは若干憚(はばか)られるのだが、上記の内容で開催するのであれば、延期や中止の判断をしても良かったのではないかと感じている。

 一年をかけ、準備を進めてきた主催者や関係各所の苦労や努力は、計り知れないものがあるのも十分理解している。それでも、ファンにとって最善の判断をしてほしかったというのが正直な気持ちだ。

 新型コロナウイルスの感染拡大が終息し、選手、主催者、そしてファンの全員が笑顔で集える日が、一日でも早く訪れることを心から願っている。

 

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