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【東京】

障害者施設などが「フォーラム」 今年も8日、文京で開催

グループホームで暮らす障害者の声を集めた東洋大の学生たち。発表に向けて情報を共有している=いずれも文京区で

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 児童相談所新設を巡り、港区と一部区民の摩擦が話題となっているが、文京区では知的障害者らが少人数で暮らすグループホーム新設に反対運動が起きた過去がある。近隣住民の理解を得ようと交流の場「フォーラム」を開いた障害者施設や障害者らの行動が実り、ホームは建設された。フォーラムは現在も続き、今年は八日に開催。障害者が地域で生きる意義を伝え続ける。 (中村真暁)

 「地価が下がる」「犯罪が増える」。二〇一二年ごろ、小石川地域へのグループホーム建設に、住民から反対の声が上がった。予定地の都有地にはたくさんの「建設反対」を訴えるのぼり旗がなびき、反対署名には約三百人が名を連ねた。

 「自分たちを知ってもらうアピールをしてこなかった。建設の背景が理解されていないことが、偏見の原因になっている」。区内の社会福祉法人や障害者団体などでつくる実行委員会は、弁護士、大学教員ら専門家を呼んで、住民との共生を目指したフォーラムを、同年だけで三回開いた。

 そこで説明したのは、地域で障害者らが生活する状況を当然とする「ノーマライゼーション」。一九六〇年代から欧米で拡大し、日本でもグループホームの設置が進んでいた。小石川のホームは一五年に開設され、入所者は地域との交流を深めてきた。

 現在、その「共生のための文京地域支援フォーラム」は文京区と実行委が交互に主催する形で、年に一〜三回開催。八日は区内にある東洋大社会学部の学生二十人が、区内のホームで、障害者から直接聞いた思いを発表する。

 「温かく歓迎された。知らないと怖さを感じるかもしれないが、当事者や家族には大切な場所。理解が進んでほしい」と四年生の貝塚安奈さん(22)。実行委の松下功一副委員長は港区の問題を「(文京区の時と)そっくりだと感じた。住民が施設について知らなければ、同様の問題はまたどこかで起こる可能性がある」と話した。

 フォーラムは八日午後一時半から、文京区白山五の東洋大白山キャンパス六号館6B15教室で。参加無料。定員二百人。申し込みは、社会福祉法人文京槐(えんじゅ)の会=電03(3943)4300=へ。

反対運動を乗り越えて開設したグループホーム

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