東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 東京 > 記事一覧 > 12月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【東京】

戦争体験者の貴重な証言収録 新宿区がDVD「今、残さなければ」

学童疎開について語る小林八郎さん(いずれも「未来に語り継ぐ平和へのメッセージ」から)

写真

 七十七年前の十二月八日に始まった太平洋戦争の体験を次世代に継承するため、新宿区は区内在住の戦争体験者や、広島と長崎の被爆者の証言を収めたDVD「未来に語り継ぐ平和へのメッセージ」を作成した。 (宮崎美紀子)

 新宿は一九四二年の初空襲以来、たびたび被害を受け、終戦時には区内の八割が焼失した。これまでも区は戦争体験者の話を聞く機会を設けてきたが、終戦から七十年以上たち、体験者が減少。「かくしゃくと話してくださる人がいる今、残しておかなければ」(担当者)と、貴重な証言を初めてDVDに記録した。

 「区民の戦争体験」の章では、北新宿在住の佐久間國三郎さん(89)と富久町在住の小林八郎さん(85)がインタビューに協力。終戦当時十六歳の佐久間さんは焼夷(しょうい)弾が降り注ぐ中、病気の父や幼い弟妹を連れて命からがら逃げ延びた。

 終戦当時十二歳の小林さんは学童疎開での生活や、一時的に戻ってきた時の東京の印象、東京大空襲の数日前に再び疎開し被害を免れたことなどを語っている。

 「被爆者の戦争体験」の章では、区が実施した広島、長崎への「親と子の平和派遣」にカメラが同行。広島被爆者援護会の平和学習講師の石原智子さん、長崎平和推進協会の田川博康さんの話を収録した。

 DVDの導入部分では、司会者の草野仁さんが出演し、太平洋戦争やその被害を、子どもたちに分かりやすく語りかけている。

 DVDは区立小、中学校の平和学習で利用されるほか、全編が区のホームページで公開されている。

東京大空襲について語る佐久間國三郎さん

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報