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【東京】

フォークの草分け笠木透さん作詞 「パパラギソング」CDに 府中で17日コンサート

コンサートに向けて練習する増田さん(左)と安達さん(左から2番目)ら=調布市のクッキングハウスで

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 二〇一四年に七十七歳で亡くなったフォークシンガー笠木透(かさぎとおる)さんの音楽仲間が、笠木さん作詩の「パパラギソング」などを歌うコンサートを十七日に府中市のバルトホールで開く。笠木さんの遺志を継いで制作したパパラギソングのCDの完成を記念して企画した。 (竹谷直子)

 笠木さんは日本のフォークソングの草分け的存在で、日本初の本格的な野外音楽フェスティバル「全日本フォークジャンボリー」(一九六九〜七一年)を企画・運営した。代表曲に「私の子どもたちへ」「わが大地のうた」などがある。

 「パパラギ」は、ドイツで出版された西洋文明を批判する世界的なベストセラーだ。サモアの村の長(おさ)が、欧州からの帰国後に「パパラギのようになるのは止そう」と述べた演説集の形をとっており、パパラギはサモアの言葉で「白人」を意味する。

 日本では八一年に翻訳出版され、笠木さんはその内容に強く共感したという。「ゆったりと生きよう」との思いを込めて詩を作り、作曲家安達元彦さん(78)が曲を付けて十一曲が完成。「パパラギソング」と呼んでコンサートで歌っていた。

 笠木さんの死後、「パパラギソングを残したい」と書いたメモが見つかり、交流のあった仲間たちが実行委員会をつくってCD化にこぎつけた。

 実行委の代表で精神障害者の社会復帰を支援するNPO法人クッキングハウス会=調布市=の代表松浦幸子さん(70)はCD完成記念のコンサートについて「閉塞(へいそく)感の増した世の中で皆あくせく働き、心が置き去りにされている。人として大切なことを問い掛けたい」と語る。

 呼び掛け人のフォークシンガー増田康記さん(67)も「パパラギソングの歌詞に『あの人のために腰布を織りましょう』とある。誰かの喜びが自分の喜びにもなる。それが人間らしさだと思うし、そういう思いを届けられれば」と話した。

 コンサートは、安達さん、増田さんらが出演。クッキングハウスの仲間たち約三十人でつくった合唱団も参加する。パパラギソングのほか、笠木さんがクッキングハウスを訪ねた際、一緒に作った歌など約二十五曲を演奏する。

 CDには安達さんらが新たに吹き込んだパパラギソング十一曲と、笠木さんと安達さんが自転車で全国を回ってツアーをしていたころの音源一曲を収録。会場で販売もする(税込み千円)。

 コンサートは午後一時半〜四時。チケットは一般二千円(小中学生・障害者千円)。問い合わせは、クッキングハウス=電042(498)5177=へ。

 

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