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【東京】

都内26市で農地が最も狭い福生 国の農業スペシャリスト「認定農業者」3人に

福生市から認定証を交付された(左から)関谷悌三さん、村野正さん、野島章さん=福生市で

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 都内26市で農地面積が最も狭い福生市で、「農業のスペシャリスト」とされる「認定農業者」に関谷悌三さん(78)=東町=と野島章さん(56)=熊川=の2人が新たに認定された。これまで市内唯一の認定農業者だった村野正さん(59)=福生=も再認定され、福生市の認定農業者は3人になった。関係者は地域の農業振興につながると歓迎している。(萩原誠)

 認定農業者は、農家の所得向上や農業基盤の強化を目指す国の制度。農業者は生産方式の合理化や生産規模の拡大など五年間の目標を自ら設定し、達成方法を示した農業経営改善計画を作成、自治体が認定する。認定されると、補助金や有利な融資を受けられるなどのメリットがある。

 村野さんは二〇一三年に認定された。ニンジン、タマネギ、ジャガイモ、キャベツなどの栽培を徐々に拡大し、スーパーや直売所で販売するほか、学校給食の食材として提供している。「一期目の五年は必死になってやってきた。再認定を受けたこれからが正念場」と気を引き締め、「学校給食を含め、市民の皆さんに安心安全でおいしい野菜を届けられるよう精進したい」と意気込む。

 関谷さんはミニトマトを中心に栽培。栽培面積を増やし、直売所などのほか、学校給食にも提供できるようにしたいという。実家が農家で、会社員を経て〇〇年に本格的に農業に就いたといい「農業だけで生活できるスタイルを実現したい」と力を込める。

 野島さんはダイコンやミズナ、コマツナなどを栽培。会社員時代に商品開発などを手掛けた経験を生かし、市場ニーズに合わせた農業のあり方を示したいという。「おいしい野菜を届けるほか、体験農業など新しいことにも取り組みたい」と意欲的で「農業はこんなに楽しくて、いろんなビジネスチャンスがあるということが次世代の人に伝われば」と将来を見据えた。

 市によると、昭和初期の福生市は面積の半分以上が田畑に囲まれていた。その後、宅地開発などが進み、一八年一月一日現在の農地面積は一二・一ヘクタール。農家戸数も二十六市で最少の五十九戸という。

 市農業委員会の石川恵一会長は「認定農業者が三人になったのは、他の農業者にも刺激になる。農業委員会も協力するので、目標に向かって頑張ってほしい」と期待する。

 

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