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【東京】

江戸っ子ものんべえ!? 中央区立郷土天文館 当時の酒器など展示

多数のとっくりなどが並ぶ会場=いずれも中央区で

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 江戸時代に使われた酒器を紹介する「お酒と遺跡〜中央区の出土遺物から〜」が、同区明石町の区立郷土天文館「タイムドーム明石」で開かれている。同館は「今と変わらずお酒を楽しんでいた当時の文化を知ってほしい」と来場を呼び掛けている。二十四日まで。 (山本哲正)

 犯罪者などを収容した牢屋敷(ろうやしき)跡(日本橋小伝馬町)から大量に出土したとっくりの一部をはじめ、さかずきや、かん酒に使った鍋など約百点を展示。芝居茶屋「万屋吉右衛門(よろずやきちえもん)」の店跡(日本橋人形町)から出土したとっくりには、くぎで書かれたとみられる「万吉」の文字がある。万屋は歌舞伎役者、初代中村吉右衛門の母親の実家で、現人間国宝の名跡(みょうせき)にかかわる貴重な遺物だと紹介している。

 とっくりの種類は瀬戸焼、美濃焼、磁器など多様。会場では、うち二十種類を対象に人気を問うシール投票を実施している。

 同館は「江戸時代の遺跡を発掘すると必ずといっていいほど酒器が出土する。江戸っ子にとってお酒は切っても切り離せないものだ」と企画した。江戸に運ばれたお酒の量と人口から計算すると、一人当たり十日に一升(一・八リットル)飲んでいたことになるという。

 お酒を飲みながら、楽しそうに遊ぶ武士たちの姿を伝える絵図や、お酒にまつわる小話もパネルで紹介するなど、お酒への関心が高まる仕掛けがあちこちに。同館の仲光克顕(なかみつかつあき)さんは「とっくりの出土は、武家地で多くて、町人地では少ない傾向。武家は『家飲み』、町人は『外飲み』が多かったようだ。当時は余暇の楽しみ方も少なく、その分、酒席が楽しかったことがうかがえる」と話している。

 月曜休館。入場無料。問い合わせは、同館=電03(3546)5537=へ。

芝居茶屋「万屋吉右衛門」の店跡から出土したとっくり。「万吉」の字が読み取れる

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