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【東京】

稲城の昔話 紙芝居で伝承 ボランティア団体が5年かけ制作

紙芝居をつくっているみかんのメンバー=稲城市で

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 稲城市立中央図書館のボランティア団体「みかん」が、市内に伝わる昔話の紙芝居づくりに取り組んでいる。地域の文化を受け継いでいくとともに、地元の子どもたちが親しむ機会をつくろうと、2013年度から始めて5年。19年度中に全7作が完成する見通しで、順番に市内の小学校に配布するなど活用を始めている。 (松村裕子)

 「みかん」のメンバーは市内外の女性十一人。中央図書館に集まり、市内の絵本作家に教わりながら、ポスターカラーで絵を描く作業を続けている。

 題材は、〇七年に市教育委員会が発行した「稲城の昔ばなし」から、七地区それぞれに伝わる逸話を選んだ。一四年度末に第一作となる「舌をぬかれたお獅子」(大丸)が完成。さらに「坂浜の一番鶏」(坂浜)や「河童(かっぱ)」(東長沼)、「道陸神(どうろくじん)」(平尾)などを手掛けた。

 一枚の絵は縦四十四センチ、横六十二センチの大きさで、一話につき十二枚程度の紙芝居に仕上げている。

 メンバーたちは、作業に先立って歴史を学ぶ講座を受け、昔話に登場する時代の人物の服装や、地元の風景への理解を深めた。逸話にまつわる寺社も訪ねた。成果を生かし、おのおのの紙芝居には補足資料として、ゆかりの場所の写真と解説を付けている。

 十二ある市立小学校には、一回り小さいサイズに印刷したものを配布している。市内の六図書館にも配り、地元の学習会などで役立ててもらう。

 市内在住のメンバー斧田留美さん(62)は「平凡だが、平和な日常がいかに幸せかを描いた昔話が多く、それを分かってもらえるといい」と話す。

 

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