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【東京】

レンガ造り、大地震で倒壊の恐れ 芸大の象徴正門を100年後へ

倒壊防止のため鉄枠で囲んでいる正門の前で、クラウドファンディングでの寄付を呼びかける島田課長(右端)ら東京芸大施設課のスタッフ=台東区で

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 台東区の東京芸術大(上野公園)は、大学のシンボルでもあるレンガ造りの正門の再生プロジェクトに取り組んでいる。老朽化し、大地震の際に倒壊の恐れがある門を既存のレンガを生かして造り替え、百年先の学生に受け継ぐ。七、八月ごろに工事を行う予定で、現在、資金をクラウドファンディングなどで募っている。(井上幸一)

 芸大によると、現在、音楽学部キャンパス側にある正門は一九一四(大正三)年ごろに造られ、関東大震災、戦災を乗り越え、百年以上にわたり芸大生を見守り続けてきた。倒壊したブロック塀の下敷きになり小学四年の女児(9つ)が死亡した昨年の大阪北部地震を受け、状態を調査したところ、劣化が進んでいる状況を確認。地震で倒れて歩行者に危険が及ばないよう、高さ約三メートルの門柱を鉄のフレームで囲み、ネットを掛け、キャンパス側からワイヤを渡して補強するなどの応急措置をしている。

 大学の再生計画では、現在はレンガを積み上げているだけの門柱に鉄筋コンクリートの芯を造り、表面に古いレンガを貼り付けていく。必要な部分には新しいレンガを使用。集まった資金の額によって、再生する範囲などを決めていくという。

 インターネットで資金を募るクラウドファンディングは六月九日までで、百五十万円が目標額。芸大グッズ贈呈(五千円)、芸大キャンパスツアー参加権(一万円)、塀に利用する新しいレンガに名前を刻印(十万円)、バイオリニストの沢和樹学長による学長室でのコンサートに同伴者付きで招待(五十万円)など、寄付額によってさまざまな特典がある。

 正門再生には、芸大の教育研究、社会連携活動の費用を募る「芸大基金」からも貢献が可能。この場合、基金の寄付目的を「施設整備」と指定する。

 芸大の島田智康施設課長は「百年以上存在する門は上野、谷根千地域の方々にとっても財産だと思う。卒業生のみならず、古い建物に関心のある方にも気持ちを寄せていただければ」と協力を呼びかけている。

 詳しくは正門再生プロジェクトのホームページ(HP)へ(芸大のHPからアクセスできる)。問い合わせは、施設課=電050(5525)2083=へ。

 

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