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【東京】

葛飾で採集、昆虫標本完成 絶滅危惧種など56種337匹

区内に生息する昆虫について標本を製作したメンバーら=いずれも葛飾区で(同区提供)

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 葛飾区で採集した昆虫の標本が出来上がり、絶滅の恐れがあるトンボやタマムシなど五十六種類三百三十七匹が収められた。地球温暖化の影響で近年見られるようになったチョウも含まれ、区の現在の自然環境を知る資料となる。製作したメンバーは「身近に多種多様な昆虫がいると知って」と話している。 (加藤健太)

 標本は全部で十箱あり、これほど大規模なものは区では初めてになるという。「次世代に記録を残そう」と、環境保全団体などでつくる区生物多様性推進協議会が区の委託を受けて製作し、先月に引き渡した。

 メンバー約十人が、都立水元公園などで許可を得て採集した。標本は、食物連鎖の仕組みなどが分かるように工夫を凝らして分類した。厄介者のゴキブリが、自然界では「森の掃除屋さん」として昆虫の死骸や落ち葉を食べていることも紹介している。

 都の「レッドデータブック東京」で絶滅が危ぶまれている種類も含まれ、一九三六年に水元公園で見つかり、新種に認定されたオオモノサシトンボやヤマトタマムシなどが収められた。

 地球温暖化の影響で分布が広がり、近年は関東地方でも見られるようになったオレンジ色のチョウ「ツマグロヒョウモン」や、特定外来生物のチョウ「アカボシゴマダラ」も採集した。

 標本を受け取った区は、環境イベントや小中学校での出前講座で活用する。協議会メンバーの中島幸一さん(64)は「標本を通じて、身近に多種多様な昆虫がいることを知ってもらえたら」と話した。

標本に収められたオオモノサシトンボやヤマトタマムシ

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