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【東京】

<統一地方選>区長選 候補者の横顔(2)

(届け出順。年齢は投票日基準。年齢横の表記は、左から、公認政党、現新元別、当選回数、推薦を受けた政党)

◇墨田区(2候補)

◆「義理人情のまち」魅力訴え

 鈴木順子(すずき・じゅんこ)さん(71) 無新=共

 区議七期、二十六年間で受けた生活相談は二万件を超えるという。現職時はマンション建設を巡る紛争を解決するために尽力し、地域の信頼を集めた。「困っている人がいればそこに行く」のが信条だ。

 和歌山県出身。高校卒業後に上京し、一九八七年に区議に初当選。女性が安心して働ける社会を目指し、格差是正などに取り組んだ。「住民が主人公」を貫くことを原点として肝に銘じる。

 墨田区の住民になって五十年余。「義理人情に厚いまち」と魅力を訴える。座右の銘は「一所懸命」。家族は長女と二人暮らし。

◆趣味の剣道は七段の腕前

 山本亨(やまもと・とおる)さん(57) 無現<1>=自公

 区議を経て、四年前に初当選。「厳しい意見も中にはあったが、毎日が楽しかった。病気もなく、風邪も一度もひかなかったんですよ」と胸を張る。

 「まちも人も、ものすごく可能性がある」。区政のかじ取りを担ってあらためて、生まれ育った墨田のよさを実感したという。培った人のつながりをさらに花開かせ「住んでいるまちに愛着や誇りを持てるようにしたい」と意気込む。

 父も祖父も都議を務めた政治家の家系。「背私向公(はいしこうこう)」が座右の銘。趣味は剣道で七段。体を動かし、汗を流すことが好きだという。家族は妻と長女、長男。

◇豊島区(主な3候補)

◆俳優・裏方を経験 観劇好き

 山口実(やまぐち・みのる)さん(70) 無新=共由

 「何十億円もかけた開発よりも、もっと他のにぎわいの作り方がある。区民の目線にたって、誰も困る人のいない医療、福祉の充実を実現したい」と訴える。

 演劇の専門学校を出て、俳優兼裏方を経験。縁あって病院の事務職員になり、三十数年、医療現場に身を置いた。ある時、病院に来たがらない人の話を聞いてショックを受けた。「お金がないからだと思っていたが、本当は下着に穴が開いていて恥ずかしいからだった。政治が良くないと健康を守れない」

 趣味は観劇。「文学座はよく見ています。『女の一生』は良かったですね」

◆健康の秘訣は「動き」「眠る」

 高野之夫(たかの・ゆきお)さん(81) 無現<5>

 二〇一四年、二十三区で唯一の「消滅可能性都市」に指摘されたことが、区政を担う原動力になった。「大変なショックだったが、ピンチをチャンスに変えようと、女性に優しい街、文化による街づくりを目指してきた」。東アジア文化都市の開催、トキワ荘の復元など、種をまいてきたものが今年、来年に結実する。多選高齢ゆえに悩んだが「豊島区が変わる百年に一度のチャンスに、自ら先頭に立って将来への道筋をつけたい」と出馬を決めた。

 好きな言葉はやる気、勇気、元気。よく動き、よく眠れることが健康の秘訣(ひけつ)だという。

◆IT活用した行政に関心

 湯浅茂晴(ゆあさ・しげはる)さん(56) 無新

 四年前の区長選に挑戦した時から、一貫してハコモノ行政を批判してきた。「華やかさで負債が見えなくなっている。七十年分の地代を先食いしてハレザ池袋が完成しつつあるが、その後を検証していかなければ将来が心配」

 低空を飛行する羽田空港の新ルートについても「区民への説明が足りない。騒音対策はどうなっているのか」と疑問を投げかける。

 証券アナリストでもあり、ITを活用した効率的な行政の仕組みに関心を寄せる。

 趣味は勉強を兼ねた旅行。IT立国のエストニアに行ってみたいという。

◇世田谷区(2候補)

◆植木鉢の世話が癒やしに

 三井美穂子(みつい・みほこ)さん(56) 無新=自

 区議二期目で昨年、議長に就任。重責を担う中「自分にもっとできることはある」と出馬を決意した。住み続けたいと思ってもらえる「笑顔あふれる世田谷」を目指し、認知症予防アドバイザーをしていた経験から幅広い世代の健康づくりを施策の柱に掲げる。

 元全日空の客室乗務員。自身も子育てをしながら、より安心して子どもを育み、さまざまな方法で働ける社会づくりを考えてきた。三軒茶屋のような開けた街もありながら、緑も豊かなのが世田谷の魅力。自宅にはバラやレモンの植木鉢が並び、世話をするのが多忙な毎日の癒やしだ。

◆区長の視点で旅から発見

 保坂展人(ほさか・のぶと)さん(63) 無現<2>

 二期八年で、教育や福祉の充実、原発に依存しないエネルギー活用を進めてきた。十代から雑誌で自身の教育観を書き始め、ジャーナリストとして活動。「社会を動かすのは国会だ」と衆院議員になり、質問王と呼ばれるほど国の施策を問い続けた。

 東日本大震災後、迅速な対応で被災地を支える行政を見て「前面に立つのは自治体だ」と考えを変えた。区長になり週の半分は夜、住民との集会で対話を重ねた。座右の銘は「志太(しぶと)く」。海外含め、旅で新しい発見をするのが好き。プライベートでも、気づけば区長の視点で視察をしている。

◇大田区(3候補)

◆楽器を奏で頭がすっきり

 神田順(かんだ・じゅん)さん(71) 無新=立共由社ネ

 四歳のころから大田区内に住む。ゼネコンに勤務した後、構造設計の専門家として、東大で助教授や教授を務めた。

 公共サービスについての住民会議を提案する。「住民による会議体でサービスの優先順位を議論してもらい、住民の意見を細かく反映させたい」と考える。

 趣味はチェロや風景のスケッチ。「朝、楽器を弾くと頭がすっきりする」。東大で指導していた時代は、出勤前に演奏をするのが日課だった。スケッチは「自分で現場で線を引くことが建築に役立つと訓練された」といい、区内の名所を鉛筆ですらすらと描き上げる。

◆課題には誠実に向き合う

 松原忠義(まつばら・ただよし)さん(76) 無現<3>=自公

 大田区で生まれ育ち、現職区長として四期目を目指す。「自分はまちの中から出てきた区長だと思っている。地域の意見を聞きながら、住んで良かったという大田区をつくりたい」と区政への思いを語る。

 自ら提案した、在任期間を連続三期までとする多選自粛条例を廃止して出馬することに「悩んだが、区長を続けることが区民のためになると考えた」と理由を話す。誠実に課題に向き合うことが信条。長年、保護司を務めており、「多くの人の声に耳を傾けることが大事」と語る。趣味は呑川のほとりのウオーキングや読書。

◆「趣味は勉強」資格も取得

 岡高志(おか・たかし)さん(43) 無新

 金融機関で勤務後、大田区議を二期務めた。「硬直化した行政組織を変えたい」と区長選への立候補を決意した。

 関西出身だが、会社員としての初任地が蒲田だった。妻と三人の娘がおり、「子どもたちが安心して伸びやかに過ごせる社会を目指す」と話す。「三十年以上、検討しながら実現しない新空港線には反対。動く歩道なども提案したい」という。

 「趣味は勉強」と話す。区議になってからも専門学校に通い、社会福祉士の資格を取得した。好きな言葉は「天は人の上に人をつくらず」。

◇渋谷区(2候補)

◆公園走り区民と触れ合い

 長谷部健(はせべ・けん)さん(47) 無現<1>=公

 「ちがいをちからにかえる街」を掲げ走ってきた一期目。政党とは距離を保ちながら、民間企業やNPOと協力関係を築いてきた。ハロウィーンでの騒動など、良くも悪くも注目が集まる街。「渋谷ならではの稼げる部分を生かす。民間の力は必要」と考える。

 広告代理店勤務時から志したのは、社会貢献のプロデューサー。「政治は社会のプロデュース」と誘われ区議を三期務めた。三人の娘と触れ合う時間が減り、家族を支える妻に感謝する。年一回フルマラソンに出場し、早朝、代々木公園を走るのが日課。区民との貴重な出会いの場でもある。

◆妻との散歩や読書 息抜き

 大井一雄(おおい・かずお)さん(65) 無新=共由

 十八歳で父を胃がんでなくし苦学した経験から、国民健康保険料の軽減など福祉の充実を強く訴える。「利益を求める企業と福祉は別」と、行政としてなすべきことを考える。学校給食無償化も実現を目指し、「家庭状況で人の可能性を閉ざさない政治」を志す。

 生まれも育ちも渋谷区幡ケ谷。三十年前から渋谷民主商工会に勤め、つつましく働く人を守ろうと活動してきた。民間企業との結び付きが強い現区政は、宮下公園の整備事業で「不動産業者に不当に利益を得させている」と指摘する。息抜きは妻との散歩や読書、焼酎をたしなむ晩酌だ。

 

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