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【東京】

牛を完全放牧で育成 岩手の大家族を追う 24年の歩みドキュメンタリー映画に

「酪農大家族」吉塚さん一家の24年を追ったドキュメンタリー映画「山懐に抱かれて」のチラシ

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 牛を完全放牧し自然に近い状態で育てる「山地(やまち)酪農」に取り組む岩手県田野畑村の大家族を二十四年にわたり追ったドキュメンタリー映画「山懐(やまふところ)に抱かれて」が二十七日から、中野区のポレポレ東中野で公開される。

 地元放送局のテレビ岩手が、ローカルニュースや全国放送のドキュメンタリー番組で伝えてきた一家の歩みをまとめ、開局五十周年記念で製作した。

 山地酪農は、年間を通じて牛を広大な土地に放牧して草だけで育てる。安全、安心を重視する消費者から注目される一方、自然相手の厳しい仕事になるため実践する酪農家は現在ごくわずかだ。作品では、東京農大で山地酪農を学び村に移住して牧場を始めた吉塚公雄さん(67)とその妻、五男二女の子どもたちの大家族が、牛とともに生きていく姿を見つめている。

 お金がなく生活苦に陥る現実、起死回生を図ったプライベートブランドの牛乳生産、成長した子どもたちの父親への反発…。

 一九九四年から一家と交流を続けるテレビ岩手エグゼクティブプロデューサーの遠藤隆監督(62)は「お父さんに真正面からぶつかる子どもたち。どこか話がかみ合っていなくても必死に山地酪農を伝えようとするお父さんの正直さ。一家のいちずな姿は、うそばかり並べても通ってしまう今の世の中に強いメッセージを伝えている」と語っている。

 午後零時二十分、同二時四十分、同四時五十分の一日三回上映。二十七、二十八両日は各回上映後に吉塚さん夫妻と遠藤監督のトークイベントがあり、夫妻が生産している牛乳が来場者全員に振る舞われる。二十九日は一回目の上映後、ナレーションを務める俳優室井滋さんと遠藤監督のトークイベントがある。詳細は劇場や映画の公式サイト参照。 (神谷円香)

 

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