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【東京】

あきる野市職員の田中さん 全日本テコンドー選手権 「百折不屈」精神で2冠

全日本テコンドー選手権大会で2冠を達成した田中さやかさん=あきる野市で

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 世田谷区の駒沢オリンピック公園で先月末行われた「第三十回全日本テコンドー選手権大会」で、あきる野市職員の田中さやかさん(31)=日野市在住=が、トゥル(型)と、マッソギ(組手)の二部門で見事優勝した。大会優秀選手賞にも選ばれた。マッソギの部は五連覇、トゥルの部は初優勝。田中さんは今年八月、ブルガリアで開かれる「第二十一回ITF世界テコンドー選手権大会」に出場する。 (萩原誠)

 大会は、日本国際テコンドー協会(ITF−JAPAN)が主催。田中さんは女子トゥル二段の部、女子マッソギ六十二キロ以下級に出場した。

 自分で選んだ型と審判が指定する型の二種類の型を、対戦する二人が同時に行い、技量を競うトゥルの部。決勝で審判から出されたのは苦手とする型だったという。身長一メートル六九と大柄な田中さんは、ゆっくり大きく見せる演技を心掛け、相手が先に終えても慌てず落ち着いて取り組んだことが優勝に結び付いた。

 対戦して繰り出す技の正確さをポイントで競うマッソギの部では、苦戦も想定された。田中さんは本来五十七キロ以下級。今大会は出場者数の関係で五十七キロ以下級と六十二キロ以下級が統合されて同じトーナメントで戦った。決勝戦では、一階級上で優勝経験のある大きな選手と対戦した。当日、ほかの選手と戦っている相手の様子を見て戦い方を分析して攻め方を考え、優勝を勝ち取った。

 田中さんはこれまでの大会で、緊張の影響か、勝利しても納得のいく勝ち方ではないと感じていた。「事前の練習を一生懸命やっても当日出し切れなければ意味がない」と、今大会は起床から試合開始までの流れを、自ら決めた通りに過ごして臨み、落ち着いて試合ができた。

 田中さんがテコンドーを始めたのは東京農工大一年の時。技術の向上と精神の鍛錬の両立を学ぶためだ。テコンドーを通じ、多くの人と知り合い、さまざまな経験もし、人生が豊かになったと感じる。職場の仲間も試合に応援に来てくれ、「テコンドーも、応援してくれる仲間もいる仕事も、ともに頑張ろうと思える、すごくよい環境にいる」と感謝。テコンドー精神の一つ「百折不屈」という言葉が好きといい、「何度失敗しても、百折不屈の精神でテコンドーも仕事も頑張りたい」と話す。

 世界大会はマッソギの部でこれまで二回出場しているが、入賞経験はない。八月までにはまだ時間がある。「まずは体幹を鍛えてから技術面を向上させて本番に臨み、今度こそメダルを持ち帰りたい」と誓った。

組手の対戦。右が田中さやかさん(本人提供)

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