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【東京】

海を渡る落語家 立川こしらさん、柳家東三楼さん 高円寺でトークイベント

トークイベントで盛り上がる立川こしらさん(左)と柳家東三楼さん=杉並区で

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 落語界の常識に縛られず海を渡った落語家がいる。人気ゲーム「ポケモンGO(ゴー)」の海外限定ポケモンを捕まえるため海外に進出したという立川こしらさん(43)。全米落語協会設立を目指す柳家東三楼(とうざぶろう)さん(42)。2人は先月、杉並区高円寺のライブハウス「高円寺パンディット」で初顔合わせのトークイベントを開いた。異端は異端を知るということか、予定時間を一時間近くオーバーして海外での経験や夢を語り尽くした。 (宮崎美紀子)

 「落語を進化させるために米国に行く。全米落語協会をつくろうと思っている」−。文化庁芸術祭新人賞を受賞した「本流」の東三楼さんが大まじめに話すと、こしらさんが「芸術祭賞を取ったってことは落語界に見込まれてるんでしょ。ちゃんとした路線でやればいいじゃない。バッカじゃね〜の」とからかった。「僕は落語を広めたいなんてこれっぽっちも思っていない。ポケモン捕まえるついでにやっている」

 同じ海を渡る落語家でも二人はタイプが違う。東三楼さんは人工知能(AI)を使った落語の完ぺきな英訳、バーチャルリアリティーでの仮装寄席の構想を語り、学者のよう。昨年、日本での活動を休み、半年で米国、カナダを巡り五十公演を行った。今後は本格的に米国に拠点を移す予定だ。

 こしらさんはゲーム、アニメに詳しく、ラジオのパーソナリティーも務めるマルチな異才。ポケモンGOは正式リリース前からプレー。二〇一七年、オーストラリア限定のポケモンを捕まえようと現地で落語会を開いたのを皮切りに、二年で五カ国を訪問した。

 新たな道を切り開く二人。取材に東三楼さんは「兄さん(こしらさん)とはやり方が違っても落語のファン層を広げようとしているのは共通している」。こしらさんは「古いことを話すのが落語家だというのは間違い。昔から流行を取り入れて成り立ってきた。僕は今の最先端を発信するのは落語家として間違っていないと思っている」と持論を語った。

 

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