東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 東京 > 記事一覧 > 4月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【東京】

新札の表裏つなぐ構造レンガ 渋沢栄一と東京駅に深い縁

渋沢栄一が採用された1万円の新紙幣の表(上)と、東京駅がデザインされた裏(下)の見本

写真

 2024年から発行される新しい1万円札の裏のデザインに東京駅が使われることになった。日銀や国会議事堂など建造物が描かれたことはあるが、財務省によると日本の紙幣に駅が登場するのは初めてだ。

 表面の実業家渋沢栄一ばかり話題になっているが、東京駅は渋沢と深い縁がある。東京駅開業は1914(大正3)年。建設には渋沢らが1887年、渋沢の出身地・埼玉県深谷市に設立した日本初の機械式レンガ工場「日本煉瓦(れんが)製造」のレンガが使われた。象徴的な表面の赤レンガ(化粧レンガ)ではなく、その奥にある建物本体の構造レンガだ。

 東京駅に隣接する東京ステーションギャラリーでは、表からは見ることができない建設当時の構造レンガが階段や展示室の壁として今も使われている。これぞ、お札の表(渋沢)と裏(東京駅)を結び付けるミッシングリンク(失われた環(わ))だ。同ギャラリー広報の羽鳥綾さんは「展示と一緒に、歴史的空間を感じてもらえれば」と話している。

 ちなみにJR東日本は発表直前まで東京駅がお札になることを知らなかったそうだ。同社は「まことに光栄です。今後も首都東京の中央駅にふさわしい『顔』として、親しまれる駅づくりに努めてまいります」とコメントしている。

 同ギャラリーは午前10時〜午後6時、月曜休館(祝日の場合は火曜。29、30日開館)。入場料は展覧会によって異なる。 (宮崎美紀子)

東京ステーションギャラリーの階段の壁。建設当時の構造レンガがむき出しで見ることができる=千代田区で

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報