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【東京】

江戸時代から平成 芸術家が愛した猫 来月23日まで、日比谷図書文化館

さまざまな猫にまつわる作品を集めた「アートになった猫たち展」=千代田区立日比谷図書文化館で

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 猫が描かれたアートや、猫を愛した芸術家の作品を集めた「アートになった猫たち展 〜今も昔もねこが好き〜」が千代田区立日比谷図書文化館で始まった。六月二十三日まで。 (長竹祐子)

 江戸時代から平成までの浮世絵や絵画、書籍など約百二十点を、国際浮世絵学会の中右瑛(なかうえい)常任理事による監修で集めた。前半と後半で作品の入れ替えがある。猫の喜怒哀楽が、愛猫家の芸術家の手で生き生きと表現され、今昔の「猫ブーム」を知ることができる。

 歌川広重作「名所江戸百景 浅草田圃酉(とり)の町詣」など、浮世絵で小道具として添えられた猫が、人々の暮らしの中で存在感を増して、パロディーとして擬人化されたり、三代歌川豊国作「古猫の怪」などで化け猫として芝居の名場面で登場したりと、アートの主役になる様子がわかる。

三代歌川豊国「古猫の怪」

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 大正ロマンを代表する美人画の巨匠、竹久夢二作「黒猫を抱く女(柳屋版)」は、女性が黒猫を両手で胸元に抱き寄せる様子が描かれ、傑作とされている。また日本とフランスで活躍した画家、藤田嗣治は「自画像」に共に猫を描くなど、猫への深い愛情が作品から伝わる。

 同館広報の並木百合さんは「今も昔も変わらない猫の姿や人との関わりが、作品から伝わる。子どもから大人まで、たくさんの猫に囲まれて癒やされてほしい」と見どころを話した。

 観覧料は一般三百円、大学・高校生二百円、中学生以下、千代田区民、障害者と付添一人まで無料。

 講演会「黒猫奇譚 今も昔も猫好きな芸術家たち〜夢二・漱石から国芳まで〜」は十六日午後七時〜八時半。講師は監修の中右さん。参加費五百円。定員二百人。申し込みは同館ホームページまたは電話=03(3502)3340=へ。 

歌川広重「名所江戸百景 浅草田圃酉の町詣」

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竹久夢二 黒猫を抱く女(柳屋版)(いずれも日比谷図書文化館提供)

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