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【東京】

アスパラぐんぐん 人気も上昇 多摩市、成長早める新栽培法を導入

アスパラガスを育てる小島さん=いずれも多摩市で

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 多摩市はアスパラガスを名産化しようと、成長を早める新しい栽培法を導入し、六戸の農家が取り組んでいる。市内のグリーンショップ多摩(JA東京みなみ多摩支店)などで売るだけでなく、港区のレストランへの提供も始めた。 (松村裕子)

 新しい栽培法は明治大の元木悟准教授が開発した「採りっきり栽培」。種をまいてから収穫までに三年かかるのを、苗を植えることで一年に短縮する。三月に畝を約二十センチ掘って植え付け、ビニールで覆って暖かくして成長を早める。種をまけば十年以上収穫できるが、一年で採りきるのが名前の由来。長年栽培すると発生しやすい病害虫を抑え、通常は翌年も収穫できるよう残す茎も採れるため、収量が増える。

 導入しているのは川崎市など少数で、多摩市では二〇一六年、農家らが明治大の講座に参加して知った。一七年から同大との共同研究で四戸が栽培を始め、次第に戸数も株数も増加。苗代はかかるが、アスパラガスのおいしさの決め手は新鮮さのため、地場産はやや高めの百グラム二百五十円で売っても人気という。収穫の始まった三月から都心のレストランで「多摩市産」とメニューに明記して料理を提供してもらい、PRにも力を入れている。

 市農業委員の小島豊さん(69)は昨春、六十株の栽培を始め、順調に収穫期を迎えた。長年、従来の栽培法で自家用につくってきたが、うまく育たず、先行する農家の畑を見て「一年でこんなにたくさん出るのか」と驚いたという。

 今回は近隣住民への直売が主体だが、今春は百二十株に増やし「たくさん採れればJAにも出したい」と話す。市内には少量多品種の野菜を栽培する小規模農家が多く「小規模でもできるので勧めたい。市の名産にしたい」と語った。販売は今月末まで。

3月に植えて大きく伸びた苗

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