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【東京】

井上源三郎資料館が休館へ 日野市 資料保存のため建て替え

井上源三郎資料館がある土蔵=いずれも日野市で

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 新選組の六番隊組長だった井上源三郎(一八二九〜六八年)の遺品を展示している井上源三郎資料館(日野市日野本町)が建て替えのため、今月末で一時休館する。資料館は生家の土蔵にあるが、新選組の資料を長く保存するのに適した蔵に一新することにした。月内の残りの開館は十九、二十六日で、土蔵内では見納めになる。十月上旬にリニューアルオープンする予定だ。 (松村裕子)

 資料館はNHKの大河ドラマ「新選組!」が放送された二〇〇四年に、五代目子孫の館長井上雅雄さん(64)が開設。井上家に伝わる源三郎と江戸幕府の家臣団「八王子千人同心」だった兄松五郎の刀や木刀、文書など二百数十点のうち、剣術流派「天然理心流」の源三郎の免許など数十点を展示している。

土蔵内にある生家のいろりと井上雅雄さん

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 土蔵は明治初期、源三郎が寺子屋で教わった日野義貴宅から移築した建物。改造し、生家のいろりをしつらえた展示室を設けたが、湿度が高く、資料の文書にしみが出るなど傷んできたため、解体と建て替えを決めた。

 新たな蔵は、木造二階建て延べ百二十平方メートル。湿気を抑えることができ、今は市立新選組のふるさと歴史館に預けている展示品以外の資料を保管する。雅雄さんはリニューアルを機に「隊士の子孫の話を聞いたり、天然理心流の演武を見たりできる機会もつくりたい」と話す。

 源三郎は新選組発足時からのメンバーで、松五郎は八王子千人同心の立場を生かして発足に奔走したが、局長の近藤勇や同市出身の副長土方歳三、沖田総司に比べ知名度が低い。雅雄さんは「新選組ができたのは松五郎、源三郎兄弟がいたから。ゆかりの土蔵を壊すのは残念だが、二人の本来の姿を一人でも多くの人に知ってほしい。そのための資料を残したい」と言う。

 開館は正午〜午後四時。入館料は一般五百円、小中学生三百円。

 

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