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【東京】

令和も元気よく「よーっ!」 三社祭・連合渡御

出発前に拍子木を打つ新井敬士君(中)に合わせて手拍子をする子どもら

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 浅草神社(台東区)の三社祭は二日目の十八日、町神輿(みこし)が街を練り歩く勇ましい連合渡御が繰り広げられた。渡御に先立ち、氏子四十四町会が集う「勢ぞろい」が十数年ぶりに実現し、全員で手締めをして新天皇の即位を祝った。令和の三社祭を担う子どもたちも、元気よく神輿を担ぎ、初夏の浅草はお祭りムードに包まれた。 (加藤健太、中村真暁)

三社祭で浅草寺本堂裏に集結した町神輿=本社ヘリ「あさづる」から(市川和宏撮影)

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◆手締め響く

 「見事に一堂に会することができた。皆さん、事故やけがのないように。よーっ!」。初夏の陽気に包まれた正午すぎ、祭りを主催する神社奉賛会の藤田和弘副会長の発声で、氏子全員による手締めが鳴り響いた。

 連合渡御を前に、各町会が担ぐ町神輿は神社隣の浅草寺本堂裏に集結した。資材置き場などになっていた広場が全面的に使えるようになり、氏子四十四町会の約百基の神輿が十数年ぶりに勢ぞろい。一帯ははんてん姿の担ぎ手らで埋め尽くされ、熱気があふれた。

 町神輿は、渡御の安全を願って神社で一基ずつおはらいを受け、威勢良く各町内へ。聖天町会青年部長の桑原裕さん(39)は「全員での手締めは感慨深かった。自分たちらしく、力強く渡御したい」と気合を入れていた。

◆はんてん、デザイン一新

 浅草寿町4丁目町会は今年、30年以上前から変わっていなかったはんてんのデザインを新しくした。町会外の人が似たはんてんで神輿担ぎに加わるケースがあったためという。3年間の協議の末、「寿」の大紋を白抜きから黒色に変え、襟の後ろなどにも町会のマークを入れて、仲間が一目で分かるようにした。

 新しいはんてん姿の会社員菊池朝美さん(33)は「他町会の人にも格好いいって声をかけられた。すがすがしい」と笑顔を見せた。

 町神輿は、新天皇が生まれた1960(昭和35)年製。大曽根良次会長(73)は「はんてん変更が、改元に重なった。うれしく、みな盛り上がっている」と、陛下との偶然の縁を喜ぶ。「神輿を担ぐ親の姿を見せたい」との青年部の声で、約10年ぶりに町神輿、子ども神輿が一緒に練り歩く親子渡御も行った。

 タワーマンションの建設などで、子育て世代が増えている浅草芝崎町中町会では、この日だけで小学生ら約80人が子ども神輿を担いだ。2年間で子ども用はんてんを計50枚新調した。

 保育園児のころ引っ越してきた台東区立金竜小学校6年の新井敬士君(11)は、声の大きさが自慢。子ども神輿が浅草神社を出発する前に、声をかけて拍子木を打つ大役を務め、「地元の祭が三社祭でうれしい。いい声を出し、自分の町会が一番だって思ってもらいたい」と意気込んだ。

 「オイサッ、オイサッ」と元気な掛け声を響かせる子どもたちを前に、田中清幸副会長(66)は「子どものころから祭りが近づくと胸が熱くなり、血が騒いだ。住み始めた人にも、浅草でよかったと思ってもらえれば」と目を細めた。

新しいデザインのはんてんを着る浅草寿町4丁目町会の人たち

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