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【東京】

「令和の三社 見せたかった」 自宅前に「三之宮」家族ら見守る

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 十九日に最終日を迎えた浅草神社(台東区)の三社祭。百歳を超えても神輿(みこし)を担ぎ続け、昨年九月に百二歳で亡くなった鈴木秋雄さん=写真=の自宅(同区千束二)の前にも本社神輿が渡御され、勇壮に揺れる「三之宮」を家族一同は涙ながらに見守った。

 鈴木さんは、祭りを主催する氏子団体「浅草神社奉賛会」の会長を死去するまで務め、三社祭の健全化や盛り上げに尽力してきた。昨年は、百二歳で元気に本社神輿を担ぎ、うれしそうな表情を見せていた。

 今年、家族は喪中のため、鉢巻きやはんてんを身に着けず、自宅に飾るちょうちんもなし。それでも秋雄さんの功績に敬意を表し、地元町会の担ぎ手が神輿を高く持ち上げて通過する計らいに、三男良三さん(64)は思わず神輿に駆け寄った。「じっと見ているつもりだったが、あそこにおやじがいると思ったら…」と涙ぐんだ。

 秋雄さんとともに毎年神輿を担いできた孫の亜希子さん(36)は「担がない年はなかったので寂しい」と神輿を待った。おはやしが近づくと感極まり、何度も涙をぬぐった。「令和の三社祭を見せてあげたかった。おじいちゃんの祭りへの思いを受け継いでいきたい」と誓った。 (加藤健太)

涙ぐみながら本社神輿の渡御を見守る故鈴木秋雄さんの孫・亜希子さん(右)=台東区で

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