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【東京】

リアルな表情より人間らしく ドイツの案内ロボット、東京駅に登場

実証実験が始まったドイツ鉄道の案内ロボット「セミ」=JR東京駅構内で

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 JR東日本とドイツ鉄道の案内ロボットの実証実験がJR東京駅構内で行われている。両社の技術交流の一環で、日本の案内ロボット「ペッパー」と一緒に地下一階商業施設に置き、使いやすさ、親しみやすさなどを外国人モニターや利用者にアンケートをとる。

 日本初上陸のドイツのロボット「SEMMI(セミ)」はリアルな表情が特徴。円柱型の機械の上に取り付けられた首に、ヨーロッパ系の女性の顔が映し出され、話し掛けた人の目を認識して顔の向きを変え、まばたきしたり、唇を動かす。日本語、英語、ドイツ語など七カ国語に対応。ドイツでは昨年からフランクフルト空港で実験が始まり、六月からはベルリン中央駅にも配備されるという。

 ドイツ国鉄の担当者カイス・サムカリさん(37)は「笑ったり、悲しそうな顔をしたり表情が変わるので人間らしい対応ができる。男性の顔にも変えられるし、将来はアジア系の顔にもできる。世界の全ての駅や空港にセミを置くことがわれわれのビジョン」と語った。

 視線や表情がコミュニケーションの根幹と考えるドイツ。アニメやゆるキャラなど人ではないものに人格を見いだす日本。日独の案内ロボからは文化の違いが見て取れる。セミを見た北区の村岸延子さん(90)は「以前、東京駅で外国人に舞浜駅の行き方を聞かれ、時間がなかったけどホームまで連れて行った。このロボットがあれば便利」と感心する一方、「これは機械でしょ。表情があるとは言えないのでは」と話していた。

 実証実験は土日を除く三十一日まで。 (宮崎美紀子)

 

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