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【東京】

城南空襲の惨劇、体験者が語る あす品川で聞く会 画家の絵も展示

城南空襲を描いた小島義一さんの作品を見ながら平和への思いを話す西條明子さん=品川区で

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 太平洋戦争末期の1945年5月下旬、今の品川区西部(旧荏原区)の7割が焼失した「城南空襲」を風化させないようにと、体験者の話を聞く会が26日午後1時から、品川区のスクエア荏原で行われる。高齢化が進み体験を語る人は年々減っている。「平和な社会で生きる尊さを、多くの人に伝えたい」と、主催者は来場を呼び掛けている。

 城南空襲は、五月二十四日夜、米軍の戦略爆撃機B29の襲来で、約四万四千棟が焼失、約三百六十人が犠牲になったとされる。

 聞く会は、城南空襲に遭った人たちが中心となり約十年前から毎年この時期に開催。今年は、十六歳の時に空襲に遭った区内の女性と、同区の中延国民学校から富山県に学童集団疎開をした世田谷区の女性が戦争の記憶を語る。

 会場には、焼け野原を歩く一家の絵など自らの空襲体験を描いている小平市の画家小島義一さん(87)の作品を展示するほか、旧満州(現中国東北部)に農業移民の満蒙(まんもう)開拓団として送り込まれた、品川区の武蔵小山商店街の人たちのドキュメンタリー映像も上映する。

 聞く会を主催する「城南空襲を語り継ぐ会」の西條明子さん(73)は、朝鮮半島からの引き揚げ経験者で、同区内で小学校の教諭として勤めながら会を支えてきた。西條さんは「帰国した時は極度の栄養失調で、医者からあと三日の命と言われたが奇跡的に生き返った。反戦への思いを次の世代につなぐのは私の使命」と思いを語った。

 入場無料。事前申し込み不要。問い合わせは西條さん=電03(5742)7563=へ。

 

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