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【東京】

皇室と養蚕の関わり紹介 東京農工大科学博物館 明治期の錦絵など展示

宮中での養蚕作業を描いた錦絵や下賜された袱紗(手前)が並ぶ企画展=小金井市で

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 令和の始まりに合わせ、明治期以降の皇室と養蚕の関わりを紹介する企画展が、養蚕資料を所蔵する東京農工大学科学博物館(小金井市中町二)で開かれている。六月二十九日まで。

 明治政府は主要な輸出品だった生糸を増産するため養蚕を奨励した。宮中の養蚕は一八七一(明治四)年、明治天皇の妃(きさき)の昭憲皇太后が始め、歴代の皇后が継承している。東京農工大の前身は東京蚕業講習所や東京高等蚕糸学校で、皇后の視察を受けるなど皇居内での養蚕を支援した歴史がある。

 企画展では、明治期の宮中の養蚕をテーマにした錦絵七点を展示。一枚の絵の中に、蚕を育て始めてから繭ができ、糸をとるまで一連の作業を描いている。天皇、皇后の天覧図もあり、時代が新しくなると作業する女性の服が和装から洋装に変わる。

 平成時代に正倉院宝物の織物の復元に使われた国産蚕「小石丸」の繭の標本や、一九一七(大正六)年に皇后から学校に下賜された袱紗(ふくさ)も展示している。

 担当者は「明治期に国家事業として養蚕に力を入れたことが分かる」と説明。皇居での養蚕と同大前身との関わりを紹介した常設展示の見学も勧めている。

 日・月曜と三十一日は休館。無料。 (松村裕子)

 

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