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【東京】

刀鍛冶兄弟の文明開化 多摩市出身の浜田吉之・正行兄弟の特別展

多摩市出身の刀鍛冶と自転車との関わりを紹介した特別展=多摩市で

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 旧貝取村(現多摩市)出身で江戸末期に刀鍛冶となり、明治期に自転車店などに転身した兄弟の軌跡をたどる特別展「刀鍛冶と文明開化」が、同市落合のパルテノン多摩歴史ミュージアムで開かれている。市内を通る二〇二〇年東京五輪・自転車ロードレースのコースにも触れ、多摩市と自転車の関わりの今昔を紹介している。 (松村裕子)

 兄弟は刀鍛冶浜田助左衛門の次男吉之(一八三四〜九六年)と三男正行(一八四三〜一九一三年)。新選組の武器を作るなど幕末まで刀鍛冶として活躍した。

 明治に入り正行は米国のサンフランシスコに渡る。帰国後、横浜居住の欧米人も参加した自転車遠乗り会で世話人を務めた。一八九七年には、東京・神田に練習場付きの自転車店を開き、米国製自転車を販売。店は次男清次郎(一八六八〜一九二四年)が継いだ。

 清次郎のひ孫の秀隆さん(53)=川崎市高津区=は三年前に先祖が刀鍛冶と知って調べ始め、特別展の開催にも協力した。秀隆さんは「偉大な先祖たちで感慨深い。自分も自転車が好きで、血を受け継いでいるのかも」と話す。

 一方の吉之は原町田(町田市)で、農具を製作する「乞田(こった)鍛冶屋」を開業。農具にヒョウタンが刻印されたため「ひょうたん鍛冶」として知られた。自転車とは、吉之の長男久作(きゅうさく)(一八六一〜一九三四年)が店を継いだ後、店関係者が地元の自転車愛好会に関わったゆかりがあるという。

 特別展では、二人が鍛造した日本刀や、明治期の自転車など約百五十点を展示。入場無料、七月十五日まで(六月十二、十三日は休館)。

 

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