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【東京】

息子の命「安全」に生かして エレベーター事故13年 港区で遺族ら集会

集会であいさつする市川大輔さんの母正子さん=港区で

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 港区の区立住宅で二〇〇六年、住人の都立高二年市川大輔(ひろすけ)さん=当時(16)=がエレベーターに挟まれ、死亡した事故から十三年となった三日、区内で遺族らによる集会が開かれた。母正子(まさこ)さん(67)は「事故の教訓を再発防止に生かし、人の命を考える安全な社会づくりを目指したい」と決意を述べた。

 正子さんが港区などを相手に損害賠償を求めた訴訟は、一七年に和解が成立し、区は六月三日を「港区安全の日」に制定した。正子さんは「さまざまな事故問題を考え、警鐘を鳴らすきっかけになってほしい。息子の命を『安全』に生かすという新たな思いで進んでいきたい」と述べた。

 出席した武井雅昭(まさあき)区長は「人命の大切さと、安全を最優先させる意識を職員に徹底させる。安全な社会づくりに尽力していく」と述べた。

 大輔さんが通っていた小山台高校の三年生で、献花に訪れた新山侑太郎(にいやまゆうたろう)さん(18)は「安全について考えること、事故があったことを伝え続けることが必要だと思った」と話した。

 事故はエレベーターの扉が開いたまま急上昇し、降りようとしていた大輔さんが挟まれた。製造元「シンドラーエレベータ」の元保守担当者や、保守管理会社の幹部らが業務上過失致死罪に問われ、判決を言い渡された全員が無罪となった。

 

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