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【東京】

戦没アスリートの足跡たどる きょう、あす国立で企画展

ホッケー選手として活躍した竹本克己さん(左)(一橋いしぶみの会提供)

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 一橋大(旧東京商科大)の運動部で活躍し、戦没した卒業生や学生の足跡を紹介する企画展「戦争と一橋生 一橋の戦没アスリート」が8、9の両日、国立市の同大国立キャンパスで開かれる。大学祭「KODAIRA祭」に合わせた取り組みで、主催する「一橋いしぶみの会」世話人代表の竹内雄介さん(68)は「戦争がもたらした悲劇を知ることで、改めて平和の大切さを考えてほしい」と話す。 (服部展和)

 日中戦争や太平洋戦争で戦死したり、捕虜になって亡くなった一橋大の卒業生や学生は、判明しているだけで八百三十五人。卒業生有志が二〇〇〇年に設立した一橋いしぶみの会は、戦没学友について調査し、KODAIRA祭と十一月の「一橋祭」でそれぞれ企画展を開いている。

 今回は、来年の東京五輪・パラリンピックにちなみ、運動部員やOBに焦点をあてた。一九三六年ベルリン五輪ホッケー日本代表の脇坂貞夫さんをはじめ、計十二人の足跡をパネルで紹介。ボート競技の端艇(たんてい)や弓道など部ごとに、亡くなった計二百人余の氏名や活動風景の写真も展示する。

 足跡が紹介される一人の竹本克己さんはホッケー部に所属。四〇年の「幻の東京五輪」の代表選手に選ばれたが、戦争の影響で開催されず、代替で開かれた「東亜競技大会」に出場した。就職後、軍に召集されて中国で終戦を迎え、旧ソ連軍の捕虜となり、シベリアに抑留。アルタイ地方の収容所で、栄養失調と病気のため二十九歳で亡くなった。身重の妻も避難の途中、中国・奉天(現瀋陽市)で力尽きたという。

 企画展は東キャンパスの東一号館1303教室で。八日午後三時から大学構内の戦跡巡りツアー、九日午後二時から坂上康博・一橋大大学院教授の講演会もある。いずれも無料。問い合わせは竹内さん=電080(3797)9988=へ。

 

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