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【東京】

「キャプテン翼」銅像、街の宝に 葛飾・四つ木住民が掃除クラブ

中沢早苗像を磨く「四つ木一丁目キャプテン翼クラブ」のメンバーら=いずれも葛飾区で

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 地域に点在する人気漫画「キャプテン翼」の銅像を街の宝にしようと、葛飾区四つ木の住民らが今春、像の拭き掃除などをする組織を立ち上げた。現在、メンバーは二十人ほど。来年の東京五輪・パラリンピックで世界中から訪れるファンを、自分たちの力でもてなそうとの心意気だ。「官製品」より分かりやすいとする、独自の銅像巡りマップ作りも始めている。 (井上幸一)

 四つ木はキャプテン翼の原作者、高橋洋一さん(58)の出身地。四つ木地区と、隣接する立石地区には、主人公の大空翼をはじめ、漫画のキャラクターの銅像九体を区が設置、地域のシンボルとしている。京成電鉄四ツ木駅構内は今年、キャプテン翼の世界観でラッピングされ、Jリーグのイニエスタ選手(神戸)がセレモニーに登場して話題を呼んだ。

 こうした動きとは別に、住民が勝手連的に結成したのが「四つ木一丁目キャプテン翼クラブ」。ほこりや鳥のふんが付着したまま銅像が放置されている状況を見かね、「このままでは来る人に申し訳ない」と、有志でから拭きを始めた。

四つ木つばさ公園にある大空翼像

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 大正生まれの増田チヨさん(93)は「かわいいのよね」と、自宅近くにある翼を応援するキャラの中沢早苗像を時々磨いている。仲間の吉川美代さん(79)も「孫みたい」と早苗像を見つめ、「道路側が、車の排気で特に汚れる」と布を持つ手に力を込めた。

 四ツ木駅近くの金子芳男さん(82)は「すでに、平日は外国人、土、日曜は日本人の親子の姿が目立つ」と、にぎわいの兆しを実感している。「分かりづらい場所にある像は見過ごされてしまう。案内することもある」と語る。

 一方、クラブの事務局では、四つ木地区の五体の像を効率的に回る手引となる独自の「銅像めぐり・近道マップ」を試作中。区の観光課が駅などに置いているマップは、イラストで肝心の道が隠れていたり、曲がり角に目印となる店などを記していなかったりと、使い勝手が悪いと感じているからという。「翼サブレ」を扱う店や「めだかの小道」などの地域の名所にも誘導する住民目線のマップで、完成したら駅などで配布したいと希望している。

 クラブの中核となる四つ木一丁目中町会の小泉一夫会長(82)は「五輪・パラリンピックに向けて、下町人情で街を盛り上げたい。そのためには、区との情報交換を密にしたい」と話している。

クラブが試作した「キャプテン翼銅像めぐり・近道マップ」。曲がり角に目印を示すなど、使いやすさに配慮している

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