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【東京】

食肉めぐり舞台で激論 浅草で22日から「エダニク」上演

「エダニク」の稽古風景。(前は左から、稲葉友さん、中山祐一朗さん、後ろは大鶴佐助さん)=中央区で

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 食肉加工センターを舞台に、男たちが激しくぶつかり合う三人芝居「エダニク」が六月二十二日〜七月十五日、台東区の劇場「浅草九劇」(浅草二)で上演される。横山拓也さん(42)の脚本が、日本劇作家協会新人戯曲賞(二〇〇九年度)を受賞し、再演が重ねられてきた作品。舞台が評判を呼び、映画化もされた「焼肉ドラゴン」を手掛けた鄭義信(チョンウィシン)さん(61)が、人気の戯曲を初めて演出する。 (井上幸一)

鄭義信さん

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 ある日、食肉加工センターで厳重に管理されている牛の延髄が紛失する。この事件を機に、センターの職員二人(稲葉友さん、中山祐一朗さん)と、初対面の取引先の新入社員(大鶴佐助さん)が、食肉解体という仕事、企業間の駆け引き、立場の保守など、それぞれの価値観で議論を白熱させる。笑いにあふれた展開のうち、熱気は高まり、さまざまな問題を訴え、問いかけてくる舞台となっている。

 中央区銀座の稽古場で十三日、初の通し稽古を終えた鄭さんは「三人三様のありようが、しっかり書き込まれた戯曲。脚本の雰囲気を壊さず、その中でどう楽しめるかだ」とコメント。浅草での上演について「『新宿梁山泊(りょうざんぱく)』時代にも、常盤座で公演した。エノケン(榎本健一)、ロッパ(古川緑波)の時代から独特の吸引力が浅草にはある」とし、「庶民が娯楽を楽しんできた場なので、芝居を見て、街を探訪してもらえれば」と来場を呼びかける。

 主演の稲葉さんは、他の二人の間で振り回されがちな役柄。「精神的な運動量が多い」と笑う。「三人の主張がぶつかり合う台本が面白い。鄭さんらしい演出がふんだんで、お客さんを引きずり込んでいく舞台になる」と語った。

 チケット四千五百円。浅草九劇は、浅草寺西側のひさご通り沿い。つくばエクスプレス浅草駅から徒歩三分。チケット購入、詳しい公演日程は、ホームページ(「エダニク」で検索)で。

 問い合わせは、浅草九劇(平日午前十一時〜午後七時)=電03(5759)8009=へ。

 

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