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【東京】

町田市民文学館 文字デザイン展が1万人突破

改元にちなんだ作品を展示した塚田哲也さん(右)と秀親さん=いずれも町田市で

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 「令和」の漢字に「ヘイセイオツカレ」の片仮名を重ねた作品などを、改元を挟んで四月二十日から展示している町田市民文学館(原町田)の文字デザイン展「大日本タイポ組合展『文ッ字−いつもの文字もちょッと違ッて見えるかも−』」の観覧者が十六日、一万人に達した。 (松村裕子)

 グラフィックデザイナー秀親(ひでちか)さん(50)と塚田哲也さん(48)の二人組「大日本タイポ組合」(渋谷区)が制作した約百点を展示。字や絵の中に文学作品や地名が隠されたユニークで色鮮やかな作品が並び、文学館では珍しいビジュアルな展示に、普段は少ない学生ら若い世代が多く訪れている。

 一万人目は杉並区の大学生中沢結衣さん(22)と友人の相模原市緑区の大学生竹本朱花(あやか)さん(19)。秀親さんと塚田さんからサイン入りパネルなどを贈られ、中沢さんは「初めて町田に来たので道に迷い、一時間遅れで着いたのがよかった」と喜び、デザインを学ぶ竹本さんは「柔軟な発想の作品で勉強になる」と話した。

 二〇〇六年の開館以降、無料で約二カ月間開く春季展覧会で一万人を突破したのは、町田市が舞台の小説で映画化された「まほろ駅前多田便利軒」の展覧会(一一年)だけ。秀親さんは、六月三十日までの会期中に「二万人を目指したい」と話した。

 これだけの人気を呼んだのは、塚田さんを中心に制作した作品「令和」が一因だ。新元号発表で官房長官が掲げた額の毛筆をイメージし、黒一色で表現した。

 塚田さんは「どんな言葉を重ねようか悩んだ。平成と令和の中間のような時期を表した」と説明する。新元号が発表された四月一日、ほかの仕事を断り約五時間で仕上げてツイッターで発表する即興ぶりで、文学館からの要望もあって展示した。作品の前で立ち止まる人が多く、販売するポストカード(税込み百円)も一番人気。二人は「見て楽しんで」と話す。

 月曜休館。無料。

1万人目になりパネルなどを贈られた中沢さん(右)と竹本さん

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