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【東京】

「私宅監置」が問う障害者差別 ラジオ沖縄ドキュメンタリーを聴く会

沖縄県に現存する「監置小屋」(西中隆さん撮影)

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 精神障害者を自宅の一部や敷地内の小屋に監禁する「私宅監置」を取材したラジオ沖縄のドキュメンタリー「私宅監置・沖縄〜扉がひらくとき」を聴いて、制作者と語り合う「聴く会」が7月7日、港区赤坂のTBS放送センターで催される。 (宮崎美紀子)

 江戸時代の座敷牢(ざしきろう)を思わせる「私宅監置」は本土では一九五〇年に禁止されたが、沖縄では一九七二年の本土復帰まで続いていた。

 負の歴史ということで県内でもあまり語られてこなかったが、昨年三月、県北部に残る監置小屋が公開され、県精神保健福祉会連合会が同四月に那覇市でシンポジウムを開いたのを機に関心が高まった。この前後には大阪府寝屋川市と兵庫県三田市で相次いで精神障害者の監禁事件が発覚した。

 昨年五月に沖縄県内で放送された番組では沖縄の歴史を掘り下げ、シンポジウムの様子や関係者の証言を取材。映像がない分、想像力がかきたてられ、胸が苦しくなるが、家族だけではなく地域が助け合う「結」の精神で差別に立ち向かえるという一筋の光も感じさせる。

 同局の西中隆ディレクター(49)は「私宅監置は、沖縄だけではなく、まさに現在の問題だ。悲しくつらい事実も伝えているが、そのつらさを力に変えて活動している人たちの言葉に触れて、自分たちは何ができるのかを考えてもらいたかった」と振り返る。

 同番組は、先月末、優れた番組に贈られるギャラクシー賞(NPO法人放送批評懇談会主催)のラジオ部門大賞を受賞した。初めてリスナーと語り合う機会を得た西中さんは「もともとは沖縄のために作った番組だが、県外の人にも考えてもらう機会になればありがたい」と話している。

     ◇

 「聴く会」は放送批評懇談会主催。ギャラクシー優秀賞のTBSラジオ「年末交通情報〜おまけ付き〜」との二本立てで午後一時〜同五時。参加費千五百円(学生千円)。

 申し込みは放送批評懇談会ラジオ部門委員会=電03(5379)5521=へ。二十八日締め切り。

5月下旬に行われたギャラクシー賞授賞式に登壇したラジオ沖縄の西中隆さん=渋谷区で(放送批評懇談会提供)

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