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【東京】

旧中野刑務所正門 活用探る ハーバード大教授を招いて区民ら意見交換

旧中野刑務所の正門(裏側)を見学するアンドルー・ゴードン教授(中)ら=中野区で

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 中野区立平和の森小学校の建設予定地に保存が決まった旧中野刑務所正門の活用を考える催しが二十三日、区内で開かれた。正門にまつわる歴史が伝わるような校舎整備を求める区民ら二十人が、日本の歴史に詳しい米ハーバード大のアンドルー・ゴードン教授を招いて意見交換した。

 れんが造りの正門は、天才建築家と称された後藤慶二の設計で一九一五年に完成。関東大震災や第二次世界大戦の空襲で倒壊せず、旧中野刑務所の建造物として唯一残る。戦前は思想家たちが収監された。区は二〇二一年度に都の文化財指定を目指している。

 参加者は保存活動に取り組む区民の説明を受けながら、予定地を囲むフェンス越しに正門を見学。続いて、活用策について語り合った。海外では戦争や災害など悲劇の歴史の跡をたどる「ダークツーリズム」という考え方があり、正門を観光資源とする観点から議論が交わされた。

 校舎整備を巡っては、区教育委員会が正門を四階建ての校舎で囲むような案を示しており、「隠すような配置だ」と反発の声も上がっている。ダークツーリズムを研究テーマの一つとするゴードン教授は、正門の保存につながった活動を高く評価し「どういう形で残るかを皆さんと一緒に見守りたい」と関心を示した。 (渡辺聖子)

 

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