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【東京】

江東の東京大空襲・戦災資料センター 新館長に就任吉田・一橋大名誉教授が抱負

東京大空襲・戦災資料センターの館長に就任し、記者会見する吉田裕さん。左は前館長の早乙女勝元さん=江東区で

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 東京大空襲・戦災資料センター(江東区北砂1)で1日、新館長に就任した一橋大名誉教授の吉田裕さん(64)と、前館長で名誉館長に就いた作家の早乙女勝元さん(87)が記者会見した。吉田さんは「憲法改正への動きが強まる中で、東京大空襲を次の世代に伝えていくことが大切だ」と決意を語った。 (長竹祐子)

 同センターは、東京大空襲をはじめ東京の空襲被害を伝える民立民営の平和博物館。吉田さんは「空襲を若い人にどう自分のこととして考えてもらえるか、接点を持てるようなセンターでなければならない」と今後の課題を挙げた。

 吉田さんは日本近現代軍事史が専門。「戦争を経験した世代と若い世代をつなぐ橋を、架ける役割を果たしたい」と述べ、若手研究者や市民との交流を深めて、講演会などによる情報発信や、館内のリニューアルにも積極的に取り組むことを表明した。

 二〇〇二年の開館から十七年にわたり館長を務めた早乙女さんは「若い世代にバトンをつないでいかないとならない」と考えて昨年暮れに館長退任を決意したという。吉田さんの著書「日本軍兵士−アジア・太平洋戦争の現実」を読み、戦時下の人権にスポットを当てる視点に感動し「若い研究者の先頭を切っていける方」と後任を打診した経緯を明らかにした。

 吉田さんは〇六年からセンターの戦争災害研究室室長を務めてはいたが「大変驚いた」と振り返った。「早乙女(前)館長は空襲の記録を残す運動の面で大きな役割を果たしてきた。重圧は大きいが、自分なりにできることはあるのではないかと思う」と語った。

 

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