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【東京】

令和の将門 in 神田明神 5月に奉納された御神像を特別公開

浅野健一さんの手掛けた御神像

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 平将門を祭神の一柱としてまつる千代田区の神田明神で、五月に奉納された、彫刻家浅野健一さん(38)による御神像が特別公開されている。「平将門公展2019」として、浅野さんら六人の現代アーティストが将門をモチーフに手掛けた絵画や彫刻の展示も行っており、新たな将門像として注目を集めている。 

 神田明神では昨年、令和初めての神田祭(今年五月に開催)に向け、御神像の制作を浅野さんに依頼。浅野さんは将門について調べた上で、木曽ヒノキを素材に、貝殻を使った胡粉(ごふん)と呼ばれる絵の具やうるし、金箔(きんぱく)を施して仕上げた。

制作した将門のお面について説明する浅野健一さん

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 「将門には一般的に怨霊のイメージがあるが、関東の守護神でもある両面性を出したいと考えた」と浅野さん。妖気で逆立っているような髪と、堂々とした姿勢や体つきで双方を表現したという。五月に社殿に奉納され、一般には非公開だが、特別公開中は水晶の使われた眼の様子まで、近くから見ることができる。

 公開と合わせたアート作品展では浅野さんのほか、イラストレーターのジョン・ハザウェイさん、日本画家の塩崎顕さんら六人の作品計十点を展示。企画・プロデュースを担当した高木一芳さん(51)は「将門は武士道の源流となる生きざまを示し、庶民に対しては情に厚い面もあったようだ。各作家の創造的な解釈や技法によるさまざまな表現を見てもらいたい」と話す。

 神田明神資料館で二十九日まで、午前九時〜午後四時。大人三百円、学生二百円。問い合わせは神田明神=電03(3254)0753=へ。 (杉戸祐子)

平将門をモチーフにした多様な作品が展示されている=いずれも千代田区で

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<平将門> 平安時代の関東地方の豪族。一族の抗争から平将門の乱を引き起こし、関東一円を支配。「新皇」と称したが征伐された。首は平安京でさらされたが、故郷に向かって飛んだとされる。首が落ちたとされる千代田区大手町などに首塚が残る。神田明神は「だいこく様」「えびす様」とともに「まさかど様」を1309年にまつった。遷座された時期もあるが、1984年から再びまつっている。たたりをおこす荒々しい神として、同時に人々を災いから守る神として氏子らから崇敬されている。

 

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