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【東京】

雨水管理で生活の質向上を 武蔵野 水の循環など考える講座

水の循環について話す福岡孝則さん(左)と木村浩さん=いずれも武蔵野市で

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 自然の機能を生かした雨水管理のしくみ「グリーンインフラ」や水の循環などをテーマにした水環境講座が十三日、武蔵野市の武蔵野クリーンセンターで開かれた。

 約六十人の市民を前に、NPO法人雨水市民の会(墨田区)の笹川みちるさんをコーディネーターに東京農大准教授の福岡孝則さんと市環境部長の木村浩さんが意見を交わした。

 福岡さんは、米国ポートランド市のグリーンインフラへの先進的な取り組み事例を紹介。合流式下水道により河川の下流域で発生する洪水に悩まされていた市が、道路と歩道の間に雨水をためる機能を持つ植栽帯を九百二十カ所も設置したと報告。「自然の力が都市の魅力や生活の質を高める」との認識を市民参加で広げていくことの大切さを訴えた。

 木村さんは、武蔵野市の年間降水量のうち52%が雨が降った直後に下水管に流れ込んでいる現状を説明。公共施設や民間住宅などへ浸透性の貯留槽などの設置を促すことで「40%まで減らす」目標を語った。目標達成には、四割程度にとどまっている既存住宅での貯留槽設置率の向上が不可欠との認識を示した。

 武蔵野クリーンセンターの雨水貯留浸透施設脇に「レインガーデン」を試験的に設置したことも紹介。石を敷き詰め、周囲に植物を植えて雨水を蓄える機能を持たせた庭で、大雨で冠水状態になると、すぐ隣にある雨水貯留浸透槽に流れる仕組み。木村さんは「他の公共施設でも導入していきたい」と語った。 (花井勝規)

石を敷き詰め、雨水を地中へ浸透させる「レインガーデン」

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