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【東京】

広島、長崎「二重被爆」した製図工 長女と孫が体験語り継ぐ 20日、調布で講演と映画

故山口彊さんのことを語り継ぐ長女の山崎年子さん(左)と、孫の原田小鈴さん=長崎市で

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 広島、長崎で二度被爆した故・山口彊(つとむ)さんの家族による講演会が二十日、調布市小島町二の同市文化会館たづくり映像シアターで開かれる。

 山口さんは三菱重工長崎造船所の製図工だった。一九四五年八月六日、広島造船所に出張中に被爆し、三日後、やけどをして戻った長崎で再び被爆した。広島造船所は四四年、戦局が悪化する中、船の補充を急ぐ軍部の求めで開設され、長崎造船所から社員が派遣されていた。山口さんもその一人だった。

 二〇一〇年一月に九十三歳で死去。その年の末、英BBC放送で「世界一、不運な男」とジョークの形で二重被爆のことが紹介された。長女の山崎年子さん(71)と孫の原田小鈴さん(44)=いずれも長崎市在住=は「私たちの戦争は終わっていない」という思いで、山口さんの体験や言葉を語り継いでいる。

 原田さんは最近、原爆の後遺症を、伝染病だと思っている若い世代と出会ったという。「今でも差別や精神的な苦痛は続いている。戦争体験を継承していくことの大切さなどを伝えたい」と話している。

 講演会は午後一時三十分から。入場無料。午後六時三十分から山口さんや家族の姿を追った稲塚秀孝監督の映画「ヒロシマ ナガサキ 最後の二重被爆者」の上映会(一般千円、中学生以下無料)も開かれる。二十一日にはHUMAXシネマ池袋(豊島区東池袋一)でも上映される。こちらの参加費は千五百円。問い合わせはいずれもタキオンジャパン=電090(3433)6644=へ。 (早川由紀美)

 

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