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【東京】

辺野古新基地建設は「自分事」 中野区などで請願、陳情「どこでも起こり得る」危機感

「事実と向き合い、自分のこととして考えて」と呼び掛けるメンバーたち=JR中野駅前で

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 沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設を巡り、建設中止や県民投票が示した民意の尊重などを求め、都民が区や市の議会に対し、請願や陳情を提出する動きが広がる。参院選東京選挙区の候補者の多くが考えを前面に押し出さない中、有権者から「自分事と捉えよう」との声が上がっている。

 「沖縄で起きていることを傍観してしまったら、私たちの民主主義や自治も崩れてしまうんです」。十一日、JR中野駅前に立った「中野で辺野古新基地建設問題を考える会」代表の川名真理さん(55)は、「県民投票で民意が示されても国は工事を強行する」と嘆き、今後どこでも起こり得るとの危機感を訴えた。

 この日、中野区議会は、考える会が提出した「沖縄の民意を尊重し最大限の配慮を求める」陳情を不採択とした。川名さんは「陳情は、自分たちの問題として捉えていると示すこと。結果は残念だが、やることに意味があった」と話した。

 本紙の調べによると、区部で今年に入って関連の請願や陳情が住民から提出された議会は墨田、大田など九区に上る。

 江東区では「市民と政治をつなぐ江東市民連合」が、建設中止と普天間基地の運用停止などを求める陳情を提出。原案を書いた事務局の芦沢礼子さん(56)は「沖縄をないがしろにすることは、地方自治体をないがしろにすること。たくさんの人に知ってもらえたら、次の議会でも提出の動きが広がると思う」と期待を込める。

 多摩地域の市議会六月定例会では六市で提出。国立市で建設中止を求める陳情が、三鷹市で県民投票の結果を尊重するよう求める請願が採択され、いずれも意見書が可決された。多摩市では陳情を賛成多数で採択。しかし「全会一致」の申し合わせにより、意見書は提出されなかった。 (渡辺聖子、松村裕子)

 

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