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【東京】

西小山駅前の商業施設 建築基準法違反で開店延期

建築基準法違反で撤去の是正指導を受けた建てかけの商業施設(右)=14日、目黒区で

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 目黒区原町の西小山駅前で、今夏のオープンに向け建設中だった商業施設「クラフトヴィレッジ西小山」が、建築基準法違反で区から建築物の撤去の是正指導を受けた。開店の延期は、地域活性化の弾みになると期待してきた地元の商店主や住民を落胆させている。

 木造住宅が密集する西小山駅近くの約四千平方メートルでは、防災力を高める再開発が計画されている。にぎわいエリアに位置付けられた商業施設の建設地は都市再生機構(UR)の所有地約千六百平方メートルで、十年近く駐車場や駐輪場だった。商業施設は、URが公募し、地域創生事業を手掛ける会社ピーエイ(文京区)の提案を採用した。

 商業施設はコンテナ状の鉄骨造り二階建てで、若者向けの飲食店やギャラリー、ジーンズやおしゃれ小物の物販など約二十店が入る計画。周辺にテーブルといすを並べイベントを催せるオープンスペースも設ける予定だった。

 しかし、区によると、三棟のうち二棟は五月末ごろ、建築確認申請をしないまま着工。区職員が六月末に気付き、安全性が未確認なため建設前の状態にいったん戻すよう、七月三日に指導した。

 ピーエイは、設計業者から届いた確認済証コピーを偽造と気付かず、建築会社に発注したと説明する。手続きに手間取り、開店予定が当初の六月から遅れていたため、設計業者に手続きを急がせたという。担当者は「コピーで進めた不手際はあった。一棟は確認済証を受けていたため、信用してしまった。とにかく早く造り直し、年内をめどにオープンさせたい」と話す。

 地元の西小山にこま通り商店街の笹野邦貴代表理事は「店が減っている中、集客できる新しい施設で、活性化につながると思ったのに」。予定地を通りがかった品川区の主婦(49)は「駅前の割には寂しかった。飲食店があれば便利なのに」と遅れを残念がった。 (松村裕子)

 

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