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【東京】

故・今村昌平監督の「黒い雨」 来月4日上映会 文京・「谷根千記憶の蔵」で

「戦争、原爆を考える機会に」と来場を呼び掛ける今村〓介さん=新宿区で

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 広島の原爆被害を題材にした故・今村昌平監督(一九二六〜二〇〇六年)による映画「黒い雨」(一九八九年)の上映会が八月四日、文京区の「谷根千記憶の蔵」(千駄木五)である。主催の今村プロダクション(渋谷区)の社長で、同作で助監督を務めた今村〓介(ひろすけ)さん(56)は「戦争、原爆を忘れないために」と思いを語る。 (中村真暁)

 黒い雨は、井伏鱒二の小説が原作。広島へ向かう舟の上で黒い雨を浴びてしまい、原爆症と世間の冷たい目に苦しめられる若い女性と叔父、その妻が支え合う。国家のエゴのために地獄を見た庶民の姿が描かれている。

 〓介さんは今村監督の次男。戦後間もない農村風景を撮影するため、「ロケ地の電柱を抜き、田畑を耕し、作物を植えるところから準備した」といい、今村監督が「ディテール(細部)にこだわり、市井の人の暮らしを撮ろうとしていた」と振り返る。

 記憶の蔵は関東大震災前の大正時代に建てられた蔵で、〓介さんは今村作品や自主制作映画を上映してきた。「黒い雨」は三年前から毎年、八月上旬に上映。独特の雰囲気がある狭い空間で、「古い日本映画を積極的に上映する映画館が減る中、忘れられない映画体験ができる魅力的な場所。原爆が投下されたときのように、上映日も暑くなるかもしれない。一日でも広島に思いをはせてもらえれば」と来場を呼び掛ける。

 上映は午後一時半と午後四時半から。鑑賞料は六百円。定員各約二十人。ブルーレイ上映。予約や問い合わせは、今村プロダクション=imaprox@tree.odn.ne.jp=へ。

※〓は紘の糸が立

 

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