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【東京】

大量虐殺 伝える惨状 絵画や写真 江東で100点超展示

広島への原爆投下で、皮膚がケロイドになった女性の写真などが展示されている会場=江東区で

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 「広島原爆の日」の六日、江東区の深川江戸資料館地下レクホール(白河一)で、東京大空襲など戦時下における民衆の大虐殺、無差別爆撃を記録した絵画、写真の展示が始まった。ベトナム戦争の写真などを提供した報道写真家の石川文洋(ぶんよう)さん(81)=長野県諏訪市=も会場を訪れ「戦争の残酷さ、悲惨さを見ることで、『命こそ宝』と考えて」と呼びかけた。

石川文洋さん

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 十日まで資料館で開催されている「東京大空襲を忘れない“平和の集い”」の関連企画。空襲体験者らが実行委員会を組織して初めて開いた。石川さんは、発起人の浜田嘉一(よしかず)さん(82)=国分寺市=と両国高校の同級生で、実行委に加わった。

 展示された絵画、写真は百点を超える。東京大空襲のほか沖縄戦、広島、長崎への原爆投下、ベトナム戦争など。最初に主題の東京大空襲の惨状を伝えている。「大空襲から始まった無差別攻撃の系譜を知ってほしい」(浜田さん)と、原爆など大空襲以外の写真コーナーも設けた。

 広島の原爆被害の写真は、原爆ドーム、ケロイドの皮膚、被爆七年後に発掘された大量の骸骨など。沖縄出身で戦場を取材してきた石川さんは「空襲や原爆の犠牲者の遺体は黒くなり、艦砲射撃を受けた沖縄戦ではバラバラになった。これは大虐殺。勝つために戦争は民間人を犠牲にする。それは、これからも変わらない」と強調した。

 会場を訪れた皆川良子(よしこ)さん(81)=江東区千石=は原爆関連の写真を見つめ「一瞬で多くの人が犠牲になったことが、写真を見るとよく分かる」と話していた。

 展示は午前十時〜午後九時(最終日は正午)。入場無料。資料館小劇場では七日に歌声コンサート(午後一時半、同六時・二千円)、九日に、映画「石川文洋を旅する」の上映(午前十時・無料)、戦争を題材にした神田香織一門の講談会(午後六時半・二千円)などが催される。

 問い合わせは、実行委事務局=電080(7948)9620=へ。 (井上幸一)

 

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