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【東京】

<ヒーロー>お調子者 逆転の口火 国学院久我山3年・岡田和也選手

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 チームきってのお調子者が逆転劇の口火を切った。七回、あっけなく2死となった直後に右前打。内角をえぐるような直球に負けず、鋭くバットを振り抜いた。

 西東京大会でチームトップの12安打を放ち、好調のまま乗り込んだ。「こんなに良い舞台で緊張したら、もったいない」と言ってのける強心臓で、甲子園でも、のびのびと駆け回った。

 三回にはチーム初得点を呼び込む右前適時打を放ったが、この一本が謙虚さを忘れさせた。次の打席、らしくない大振りで三邪飛に倒れ「歓声がすごかったので良いところを見せようと思って。完全に調子に乗りました」とはにかんだ。

 「当たり前のことをできる選手が最後に強くなる」という恩師の教えを守り、ごみ拾いをルーティーンにする。西東京大会の決勝でも、グラウンドで拾ったプラスチック片をズボンのポケットに忍ばせていた。この日も足元を気にするように守備位置についていた。 「ごみ一つ落ちていない素晴らしい球場でした」

 勝利の校歌を誰よりも表情豊かに歌った。隣で肩を並べた伊藤佑馬選手が「教室でも移動中のバスでもいつも歌っている」と明かすほど歌が好き。「ビブラートを効かせられたけど、声がかれていたので出来は70点。次までにもっと磨き上げます」。初勝利の熱気が充満するロッカールームで、影の主役はどこまでも明るかった。 (加藤健太)

 

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