東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 東京 > 記事一覧 > 8月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【東京】

<夏の甲子園>久我山「魔曲」 初勝利後押し 逆転で前橋育英破る

校歌を歌い終えて駆けだす国学院久我山ナイン=甲子園球場で

写真

 ついに重い扉をこじ開けた。八日の全国高校野球選手権大会で、国学院久我山(西東京)が7−5で前橋育英(群馬)に競り勝ち、OBたちの悲願でもある甲子園初勝利を挙げた。流れると不思議と得点を呼び込むことから「魔曲」と親しまれるチャンステーマも力を発揮した。 (加藤健太、森雅貴)

 2点リードの最終回、アルプス席の興奮とは対照的に、エース高下耀介投手(3年)の表情は変わらない。最後の打者が打ち上げた滞空時間の長い左飛がグラブに収まると、この日一番の大歓声が上がった。

 勝利の校歌が響く。この日を待っていたOBたちも晴れやかな表情で声を張った。4番宮崎恭輔選手(同)の父で父母会長の貴弘さん(49)は「先に点を取られる厳しい展開だったが、子どもたちがあきらめなかった。感謝でいっぱいです」と健闘をねぎらった。

 チャンスの時に流れる曲「一本」もナインを後押しした。5連打を浴びせて逆転した七回、一本が流れる中で宮崎選手の同点適時打が生まれた。さらに余韻が残るうちに高下選手がしぶとく中前に運び、この試合初めてとなるリードを奪った。

 魔曲の言葉通りの貴重な得点を呼び込む結果に、曲の演奏を指示した応援団長の山城孝太さん(同)は「西東京大会でも、この曲が流れると不思議と点が入った。ここ一番で流すことにしている」と胸を張った。

 2打点と活躍した神山福生(もとき)選手(同)の父・章雄さん(55)は「家に帰っても素振りをしていた。努力が実った」と喜び、二〇一一年の選抜大会に出場した関橋淳(じゅん)さん(25)は「思い切りプレーして」と頼もしい後輩にエールを送った。この時は東日本大震災の直後で鳴り物の使用は自粛したため、OBたちにとっては待ちに待った楽器に合わせた応援だった。

 夏の甲子園は井口資仁・ロッテ監督を擁した一九九一年以来、28年ぶり3回目。次戦は十三日午後三時半から敦賀気比(福井)と対戦する。

◆監督・主将談話

<尾崎直輝監督> 先輩や地域の人たちの支えがあって目標の1勝ができた。集中打はうちの強み。七回以降にひっくり返せると思っていた。高下は粘り強く丁寧に投げてくれた。1勝できたことは私の自信にもなった。一日でも長くこの子たちと夏を過ごしたい。

<中沢直之主将> たくさんの応援に感謝。特にチャンステーマ「一本」の時の大声援は力になった。これまで甲子園に出た歴史はあるから、自分たちが勝利をつかみとりたかった。校歌を歌えて目標がかなった。次も勝てるように準備したい。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報